子供の表現力を豊かにするために日常生活でできること ( 2 )

表現力が乏しい子供にはどんな特徴がある?

自己表現が苦手、あるいは表現力が乏しい子供にはある共通した特徴があります。子供のクラスの担任の先生から、自分の子供が「何を考えているのかイマイチ分からない」「反応が薄い」と言われることがあるという方は、心当たりがないか確認してみてください。

言葉足らずになりがちな傾向にある

人に何かを伝えるとき、主語がなく何についてを話しているのか話の内容がつかめない、というものが挙げられます。「誰が」「いつ」「どこで」「何を」「どんな風に」を順序立てて説明することが苦手、あるいはできないことが原因で、人に誤解を与えてしまう傾向にあるのです。

例えば、担任の先生に、学校の宿題や提出するプリントを忘れた旨を伝える際、「忘れてしまいました……」としか言わず、先生から「宿題」という言葉が出てくるのを待ってしまいます。

さらに、なぜ宿題を忘れたのか、どうすれば次回同じ過ちを繰り返さずに済むのか、そのためにどうすべきなのか、何もかもがぶつ切りで会話のラリーが長くなってしまうのです。

会社で上司に何かを報告する際、「結論」「理由」「提案」を最低でも用意しておくのが一般的なビジネスマナー。表現力が乏しいと、「いったい何が言いたいのか分からない」「回りくどくて話していると疲れる」と思われかねません。

集団や新しい環境になかなか馴染めない

クラスに1人は必ずムードメーカーがいます。彼らは、自分の考えや意思を表現する能力に長けているため、周囲の人とうまくコミュニケーションをとることができるのです。

自分の感情を相手に伝えるということは、意思疎通を円滑にする方法の1つでもあります。何を言っても無反応だと「何を言っても響かない人」だと思われてしまう可能性もあるほか、他者との接点も自然と少なくなってしまうのです。

人との関わりが減れば当然、自己表現の場も少なくなってしまいます。子供にとって重要な、他者の気持ちを理解する気持ちや思いやる感情のトレーニングの機会を逃してしまうかもしれません。

感情を表すことが苦手

両親や兄弟以外と接する機会が少なくなると、友達とおもちゃの取り合いでけんかをすることも、友達と一緒に喜びを共有することも、自然と減ってしまいます。結果として、自己表現を得られる場が限られてしまいます。感情を表すこと自体も少なくなっていくのです。

表現力が豊かなことで得られるメリット

表現力を鍛えること、豊かになることで今後の子供の成長にどういったメリットが出てくるのでしょうか?

自分の感情や考えを適切に表現・コントロールできる

うれしいとき、悲しいとき、悔しいとき、怒っているとき、自分の中に沸き起こる感情が何なのかを自分で理解することができるようになるのです。また、「もし今この感情を表に出したら相手はどう思うだろうか」「今これを言ったら相手はどんな反応をするだろうか」といった、自分の感情が相手に与えるであろう影響を考える力もはぐくまれていきます。

要するに、自分の今の感情を適切に表現あるいはコントロールできるようになるのです。ネガティブな感情を露骨に態度に出していても、誰もハッピーにはなれません。

説明不足による誤解が生じにくい

言葉足らずで相手に誤解を与えてしまうリスクを最小限に抑えることができます。今何を一番最初に伝えるべきなのかを、自分の頭で理解しながら発言する力も身についていくのです。