子供が苦手な教科として挙げることが多い算数。しかし、なぜ算数が苦手になってしまうのでしょうか。当記事では算数嫌いの子が算数を好きになるヒントや教え方、算数が苦手になる原因などについて紹介します。
算数が苦手になる原因
子供が算数を苦手と感じるのは、前述した算数に求められる技能に苦手分野が潜んでいる可能性がありますが、その中でも算数が苦手と考えるきっかけやパターンについて紹介します。
算数の基礎「計算」が苦手
算数の基礎とも言える「計算」ですが、計算すること自体が苦手だったり、せっかく計算式に当てはめて問題を解いてもミスばかりしてしまうと苦手意識が高まります。その場合、小学校高学年や中学生など、算数の応用問題を解く年齢になったときに成績が伸びなくなる原因となってしまいます。
計算は算数の中で必須スキルなので、小学校低学年のころからしっかりと基礎を学習することが大切です。
解説だけで理解した気になってしまう
例えば、算数の授業のときに、先生の解説を聞いて「わかった」と理解したような気になってしまうこともあるかもしれません。自分が理解していない計算式や計算方法がある場合、人から答えを聞いただけでは解決につながりません。自分で問題を解いて初めて理解できるので、答え合わせだけで済ませてしまうことはなるべく避けるようにしましょう。
基礎を理解していないまま応用問題に挑んでしまう
理数系専門塾エルカミノの代表・村上綾一によると、家庭で計算練習をさせることが今の子供には必要だといいます。
最近は、論理力や応用力などを重視する風潮があるためか、単純な計算問題に取り組むことを軽視している親が多いです。計算力は算数を解くときの“体力”のようなもの。スポーツをする際、いくらテクニックを磨いても、体力がなければうまくはいかないことと同じです。「自分が子供の頃、計算はあまりやっていなかったからさせる必要はない」という親もいます。しかし、30~40代の親が子供だった頃に比べて、今は小学校での演習量が減っており足りていません。家庭で計算練習をさせることは今の子供には欠かせないものなのです。
(出典:「算数嫌いの子」は親が原因だった よかれと思ってやっていた「間違った教え方」|SankeiBiz(サンケイビズ))
基礎を理解していないまま応用問題に取り組もうとすると、問題そのものの意味を理解することが難しくなり、算数に対する苦手意識がますます大きくなってしまいます。算数は基礎があってこそ、ということを念頭に置くようにしましょう。