子供の傾聴力を育む方法
自分の知らないことが多い子供には、物事に対しての興味や関心を持っていることがあります。傾聴力を伸ばすためには、相手に対して興味を持たせることが大切です。
プロのカウンセラーは様々なテクニックを活用して傾聴しますが、子供には難しいためおすすめできません。傾聴する方法を学ばせるよりも、自ら聞く姿勢を持つことのほうに意味があります。
傾聴力を伸ばすために親が子供に対してできることは以下の3つです。
・対面している相手の状態を伝えさせる
・自分が思っていることを口に出させる
・話している相手の仕草を真似させる
効果的に傾聴力を育むために、それぞれ詳しく見ていきましょう。
対面している相手の状態を伝えさせる
施設や学校で子供が対面している相手の状態を、自分で推測して相手に伝えることが傾聴につながります。自分が気づいたことを相手に伝えることで、意識の中で相手を理解できるのです。
もし友達に状態を伝えさせれるのが難しければ、動画のキャラクターやぬいぐるみに対して状態を伝えるのも良いでしょう。相手がどんな気持ちであるか知ろうとするから、傾聴力が伸びやすくなります。
子供が相手の状態を伝えれば、相手は自分では気がつかなかったことに気づける機会があるのです。積極的に相手を知ろうとすることで、他人に対して傾聴できるようになります。
自分が思っていることを口に出させる
相手がどう思っているか分からず、上手く相手の状態を伝えられない子供も中にはいます。親しい友達であっても、相手の気持ちを理解することが難しいこともあるからです。
他人の気持ちを理解できない子供であれば、まずは自分が思うことを話すトレーニングをすることがおすすめ。自分の感情を口に出すようになれば、自然と感情を言語化しやすくなります。
相手に対して自分の気持ちを伝えられるよう、普段から子供自身がどう思うか聞くことも重要です。毎日、寝る前に絵本を読み聞かせて、傾聴力を鍛えるなど習慣的に行うことも良いでしょう。
また、絵本を読み聞かせることで、聴く力が自然と身につきます。読み終わった後に登場人物や場面について質問することで、子供の傾聴力を成長させていくことができるでしょう。
読み聞かせにおすすめの絵本はこちらの記事で紹介しています。
話している相手の仕草を真似させる
なかなか自分や相手の気持ちを理解することができず、無口になってしまう子供もいます。話したがらない子供に傾聴力を身につける方法として、相手の仕草を真似させる教育があるのです。
対面している相手の動きを子供に真似させることで、非言語的に相手を理解していくようになります。相手の動きを自分で真似してみると、無意識のうちに共感していくのです。
ただ、注意すべき点は、仕草を真似されると嫌がる他人もいるということ。動画やアニメに出てくるキャラクターの動きを真似させて、傾聴力を少しずつ伸ばしていくのをおすすめします。