給食の食べ残しは食品ロスの問題にも影響
学校給食の食べ残しですが、実は食品ロスと呼ばれる社会問題にも影響しています。では実際どれくらいの食品ロスが生まれているのでしょうか。
年間約5万トンの給食の食品残さ
環境省のHPによると、学校給食の食べ残しは年間約5万トン発生していると言います。
学校給食で、調理くずや食べ残しなどの食品残さを年間どのくらい発生しているか御存知でしょうか?
実は児童1 人あたり年間17.2 ㎏、日本の学校給食全体で5万tも発生しています
(引用元:平成29年度学校給食の実施に伴い発生する廃棄物の3R促進モデル事業に係る実施市区町村の公募について|環境省)
日本国内の食品ロスは年間約646万トン
同じく環境省のHPによると、給食にかかわらず、まだ食べられるのに捨ててしまう日本国内の食品ロスは年間約646万トンで、これは、世界でも高い数値であると言われています。
平成27年度の食品廃棄物等及び食品ロスの量の推計結果を公表しましたので、お知らせします。食品廃棄物等は約2,842万トン、このうち、本来食べられるにも関わらず捨てられた食品ロスは約646万トンと推計されました。
(引用元:我が国の食品廃棄物等及び食品ロスの量の推計値(平成27年度)等の公表について|環境省)
給食の異物混入事件も食べ残しに影響
日本での食品ロスは社会問題になっており、食育推進など、政府もさまざまな対策を講じていますが、近年では給食に異物が混入していた事件なども関係し、子供が給食にどれだけ信頼を持っているのかなども、学校給食の食べ残しに影響を及ぼしそうです。
どうしたら給食をおいしく食べられる?
それでは、どうしたら子供が学校給食をおいしく食べることができるのでしょうか。食事量や野菜の好き嫌いなどは、家庭の食生活とも関係していますので、家庭での実践法についてご紹介します。
食育で食の大切さについて学ぶ
野菜にはどのような栄養素が含まれているのかや、野菜を育ててくれている農家の方の存在、牛や豚など、食べている食材についての知識など、食の大切さについて親子で学ぶことで、野菜の好き嫌いや食べ残しを防ぐことにつながります。あらためて食に感謝する大切さを持つことや、給食をおいしく食べることの意味について話すのもひとつの方法です。
朝食をしっかり取り、三食食べる習慣をつける
親が忙しかったり、登校時間ギリギリまで寝てしまうなど、近年では朝ご飯を食べないという子供も珍しくありません。朝ご飯を抜いてしまうと、お昼ご飯に食べすぎてしまったり、逆に食が細くなって昼と夜の2食の生活習慣に慣れてしまうといったことも考えられます。
三食食べる習慣を身につけることで、お昼ご飯の時間にお腹が空き、1日を健康的に過ごすことができます。まずは、三食しっかり食べることを意識してみましょう。
好き嫌いをなくすためには親のしつけも大切
いくら子供に嫌いな食材があったといっても、好きな食材ばかりを食べていては栄養バランスが偏ってしまいます。子供の好き嫌いをなくすためには、まずは家庭での食生活で苦手な食材を徐々に慣れさせていくといった親のしつけも大切です。嫌いな食材を克服できれば、給食の時間も安心して過ごすことができるという視点を持ってみましょう。