1歳のイヤイヤ期にはこう接する!3つの対応方法
それでは、1歳の子供がイヤイヤ期に入ったら、親はどのような対応をすべきでしょうか。今回は対応方法を3つご紹介します。
子供の気持ちを言葉にしてあげる
イヤイヤ期の子供への対応方法について、早稲田大学大学院教職研究科の菅野静二教授は以下のように述べています。
子どものイヤイヤに親は困ってしまいますが、本当に戸惑って困っているのは子ども自身だと思います。「こうやりたい、こう言いたい」と思っても、それが上手にできないジレンマが常にあるのです。
(引用元:これってイヤイヤ期?|すくコム NHKエデュケーショナル)
まだ幼い子供は、自分の中に生まれた感情や意志を表す方法が分かりません。どう表現していいか分からないもどかしさに困惑し、暴れたり泣いたりしてしまうのです。
子供が自分の気持ちの表現の仕方を学ぶ方法の1つに、親が言語化してあげるという手法が挙げられます。たとえば、「○○ができなくて悔しいんだね」、「○○するのが嫌なんだね」など、子供の気持ちを言葉にしてあげます。すると、子供は今の感情を何と呼ぶのかを知ったり、自分が何に不満を感じているのかを知ったりすることができるでしょう。
子供の思うようにやらせてみる
せっかく我が子に意志が芽生えてきたのですから、まずは子供の思うようにやらせてあげることも大切です。着替えのボタン掛けを自分でやりたがったり、靴下を自分で履いたりしようとする子供もいます。上手にできないかもしれませんが、まずは思うとおりにやらせてみてもいいでしょう。
中にはうまくできずに泣いてしまう子供や、時間がかかることにイライラしてしまう親もいるでしょう。しかしやらせてみないことには、我が子の成長の機会を奪ってしまうことにも繋がりかねません。
最初から何でもできる子供はほとんどいません。うまくいかないかもしれないけれど、任せてみることで子供が能動的に行動しやすい環境を作ってあげることも必要でしょう。
選択肢を与えて子供に選ばせる
子供の中には何に不満があるのかは分からないけれど、とにかく反抗したり泣いたりし続けてしまう子供もいるでしょう。そんなときに「じゃあ何がしたいの?」と聞いても、1歳の子供が自分の気持ちや意志を上手に言葉にできるとは限りません。
そこで、親からいくつか選択肢を出してみるといいでしょう。自分で選ぶという行為を通して、子供の頭の中を整理することができます。
ときには全く関係のない行動を選択肢に入れてあげることで、気分転換をさせることができます。子供はその行動が「イヤ」な場合もあれば、他のことに原因があって気分が乗らないから「イヤ」だと感じていることもあります。1度気持ちを切り替えることで、イヤイヤモードがら脱出することができることもあるでしょう。
イヤイヤ期は子供の考える力を伸ばすチャンス!
イヤイヤ期の子供は、自我や意志が成長している最中です。自分の気持ちを言葉にしたり行動したりする機会を多く持たせることで、成長をより豊かなものにすることができるかもしれません。
イヤイヤ行動は単なる反抗ではなく、意志が芽生えていることの表れです。我が子はどんなことを考えているのかを考えながら、イヤイヤ期と向き合っていきましょう。
参考
これってイヤイヤ期?|すくコム NHKエデュケーショナル
「イヤイヤ実態調査」第一弾|乳幼児のイヤイヤ期を研究する「イヤイヤ研」
イヤイヤ期突入1歳児の寝ない&食べない攻撃を制する対処法|MAMARINA
イヤイヤ期に疲れています。(1~2歳)|しまじろうクラブ
1歳のイヤイヤ期! 2歳からじゃなかったの? 私の心を救ってくれた本。そこから学んだ対応法|カメサンイクジ
1歳代は、まだプレイヤイヤ期!本格イヤイヤ期の前に注意したいこと|たまひよ