1歳児がイヤイヤする理由は?
1歳の子供はどうしてイヤイヤ行動をするのでしょうか。今回はその理由を3つに分けてご紹介します。
自我や意志が芽生え始めるから
先ほどの大豆生田教授の言葉にもあるように、1歳前後くらいから子供には意志が生まれ始めます。体力や言語力も次第に備わっていき、今までできなかったことができるようになったり、「〜したい」と思う気持ちを表そうとしたりし始めます。
最初は「〜したい」ほどの意志ではなく、「それが好きか嫌いか」で物事を判断するかもしれません。「嫌い」と判断したものに対してはイヤイヤ行動を示すため、親にとっては反抗的な態度であるように見えるかもしれません。
自分の気持ちを上手く表現できないから
1歳の子供の言語力には個人差があります。幼い子供は日々さまざまなことを吸収していくため、月齢によっても話すことができる言葉の数には差があるでしょう。
しかし大人と比べれば、1歳児はまだまだ語彙力がありません。自分の中に芽生え始めた気持ちに気づいても、それを何と表現したらいいのか分からないでしょう。
その結果、そっぽを向いたり物を投げたり、どうしていいか分からずにただ泣いたりしてしまうような行動をとる可能性があります。
赤ちゃん返りの可能性も!
イヤイヤ行動をする子供の中には、赤ちゃん返りをしている子供がいることもあります。兄弟ができたり環境が変わったりした際に起こりやすいと言われていますが、親からの愛情を確かめるために赤ちゃん返りをする子供もいます。
赤ちゃん返りの場合は、親へちょっかいをかけたりいたずらをしてみたり、ときには甘えてみたりするなどの行動が見られます。親からの愛情に何となく不安を覚えていて、その不安から泣き出してしまったり、言うことを素直に聞かなかったりする子供もいるでしょう。
行動の内容からは、イヤイヤ期との違いは分かりにくいかもしれません。反抗的な態度をとる場合は、「何か理由があるのかな?」と考えて、すぐに叱ったりせずに子供と向き合ってみるといいでしょう。