イヤイヤ期がひどいのはどうして?その原因とは
イヤイヤ期の程度は人によって異なりますが、特にひどくイヤイヤしてしまう子供にはどのような理由があるのでしょうか。考えられる理由を2つに分けてご紹介します。
親に「ダメ」と言われることが多いから
イヤイヤ期がひどい理由の1つに、親から禁止されていることが多いからという可能性が挙げられます。
イヤイヤ期が訪れる子供が多い2歳半ごろから、子供は第一次反抗期の時期に入ると言われています。その時期の子供の行動について、青山学院大学教育人間科学部心理学科の坂上裕子准教授は自身のレポートの中で以下のように述べています。
この時期の子どもが示す反抗や主張は、自分が何をするかは自分で選んで決めたい、自分がやりたいと思ったことを自分の力でなし遂げたいという、子どもなりの意思や意欲の表れであると言える。
(引用元:日本の子どもの「反抗期(自己主張期)」をめぐって|CHILD RESEARCH NET)
反抗期と聞くと、とにかく子供が不満を示してばかりいる時期である印象を受ける人もいるかもしれません。しかしこの時期の子供は意思や意欲が芽生えるため、さまざまなことに対して「やってみたい!」と感じ始めるのです。
やってみたいという気持ちに対して、あまりにも親が「ダメ!」とばかり言ってしまっては子供はどう感じるでしょうか。気持ちが分かってもらえない上に、やりたい意欲も満たされません。その結果、不満が募りやすくなってしまう可能性があるでしょう。
気持ちを表す言葉をまだ知らないから
イヤイヤ期がひどいのは、感情を表すための言葉を知らないからという可能性があります。
大人であれば喜怒哀楽はもちろん、何が自分をこんな気持ちにさせるのか、どうしてこんな気持ちになるのかという理由まで、自分なりに考えることができます。
しかし子供はまだ幼く、自分の中に芽生えた気持ちを何と表現したらいいかを知らないかもしれません。その結果、泣く、騒ぐ、暴れるといった行動で、自分の中に芽生えた感情を表そうとしている可能性があるでしょう。