【非認知能力】将来差がつく?世界で話題の非認知能力の伸ばし方とは - cocoiro(ココイロ) - Page 2

非認知能力はどうすれば伸びる?

それでは、非認知能力はどのようにして伸ばすことができるのでしょうか。今回は非認知能力を伸ばす方法を3つご紹介します。

(1)遊びを通じて伸ばす

非認知能力は学問を学ぶことだけで得られる能力ではありません。そのため日常の遊びの中でも、工夫をすれば伸ばすことができる能力であると考えられています。

白梅学園大学の武藤隆教授はインタビューの中で、遊びを介した非認知能力の伸ばし方について以下のように述べています。

例えば、どの園にもある縄跳びや一輪車でも構いません。ただし、従来の保育からの発想の転換が必要です。「縄跳びが何回跳べるか」ではなく、「縄跳びを通し、何らかの目的をもったり、上手になるように工夫したり、根気強くがんばったりするか」などと非認知能力に重点を置いてください。

(引用元:生涯の学びを支える非認知能力をどう育てるか|ベネッセ総合教育研究所

身近な遊びであっても視点を変えて取り組ませることで、子供に考えさせたり、もっとやる気を出させることができたりします。ただの遊びであっても、子供の非認知能力を鍛えることができるのです。

(2)習い事を通じて伸ばす

非認知能力の中には、子供の「意欲」も含まれます。もしも習い事を通じて能力を向上させるのであれば、子供がやってみたいと思うことに取り組める環境を作ってあげるといいでしょう。

注意しなければいけないのは、「やりたい習い事を習い始める」ことをゴールにしないことです。習い始めてからも一緒に目標を立てたり、継続して頑張りたいと思えるような工夫を親から提供したりすることも必要になるでしょう。

(3)親とのコミュニケーションを通じて伸ばす

非認知能力は、親との日常的なやりとりの中でも伸ばすことができる可能性があります。子供の中にはさまざまなことに興味を持つものです。また、「あれは何?」、「それはどうして?」など、「はい」「いいえ」以外の回答を求める質問を投げかけてくる子供もいるでしょう。

そのような問いに対しては、まずは子供に自由に答えを考えさせてみましょう。「何だと思う?」、「どうしてだと思う?」、「一緒に調べてみよう」など、すぐに答えを与えずに考える習慣を作らせるのです。

子供は答えを知ることで満足し、その先の行動をとらなくなってしまうかもしれません。能動的に動いたり思考力を磨くためにも、考えさせる習慣を作ってあげましょう。