学童保育ってどんなところ?料金や運営方法について徹底解説 - cocoiro(ココイロ) - Page 3

学童保育を利用するメリットとデメリット

それでは、学童保育を利用する際のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

社会性が身につく

学童保育を利用する最大のメリットは、守られた環境の中である程度自由に過ごしながらさまざまな経験を積むことができるということです。

遊びを通してルールを覚え、友達とのコミュニケーションから社会性を育んでいけます。指導員が見守ってくれるので、けがの対応はもちろんのこと、友達とのトラブルも仲裁に入り、適切なサポートをし、親に報告してくれます。

塾との併用

小学校に入学すると、塾に通う友達も増えてくるものです。送迎の関係で塾との併用ができない場合もありますし、学童を経由する場合は、時間に出してもらえますが、直接塾に行かなければいけない場合は、帰宅や到着確認を親がしなければいけません。

学童保育内でのルール

学童では休む場合は親が連絡しなければいけませんが、仕事をしていると連絡するのを忘れてしまうケースも多々あります。早帰りの連絡を忘れてしまうと、その時間に出してもらえません。

公立も行政によって運営の仕方は違う

今までご紹介してきた学童は、行政によって運営方法が違います。また、同じ行政の中でも設置形態、例えば児童館内に併設されている学童や、小学校の余裕教室にある学童では児童館や小学校との調整が必要になるため、施設によって運営方法を変えなければいけません。

社会福祉法人東京都社会福祉協議会が発表した「都内の学童保育の状況」の結果によると、東京都の学童保育施設数は平成25年5月現在で以下のようになっています。

  • 公設公営1,084 か所(62.4%)
  • 公設民営538 か所 (31.0%)
  • 民設民営115 か所 (6.6%) 1,737 か所

この数字を見ても、学童の施設形態もまちまちなので、運営のスタイルが大きく違うことが分かるのではないでしょうか。

学童の一般的な過ごし方をイメージした上で、住んでいる地域の学童は、公設公営なのか公設民営なのか、それとも民設民営なのかでも変わってくるので、確認することからはじめてみましょう。

民間の学童保育とは

民間の学童保育とは、民設民営と呼ばれ、利用者から徴収した保育料で運営をまかなっています。そのため、特色あるプログラムを提供し宿題のサポートや受け入れ時間の拡大などさまざまなメリットを打ち出しています。

公立と民間の大きな違い

公立と民間の大きな違い
公立と民間の大きな違いといえば、費用と送迎の有無、そして開設時間、さらにプログラムの内容が大きく違います。それぞれについて詳しくみていきましょう。

費用

公立と民間の最も大きな違いは、費用の違いです。
上述のように、公立の学童の場合は、月額費用は5,000〜10,000円が一般的ですが、民間の場合、平均的な月額基本料金は50,000〜100,000円と高額で、それに加えて入会金やオプション料金が上乗せされます。

その分、施設やプログラムは充実しているものの、経済的な余裕がなければ利用できないのが現状です。

送迎の有無

公設の学童は子供が歩いて通うのに対して、民間の学童は複数の小学校から通うことを想定しているため、歩いて通えない場所にあることもあります。

利用者が増えれば、それだけ収益も増えるため、送迎を前提として設置しているところも増えてきました。バスや指導員が迎えにきてくれるのは親として安心するのではないでしょうか。

開設時間

延長時間が18時または19時までと設定している自治体が多い中、残業が発生してしまうことも想定して、20時や21時と夕食にかかる時間まで対応している学童もあります。

オプションですが、夕食を食べさせてもらえると帰ったらお風呂に入れて寝るだけというのは、働く親にとって魅力的なサービスと言えるかもしれません。