学童での過ごし方
では、実際の学童保育では子供たちはどのように1日を過ごすのでしょうか。
平日の過ごし方
学童は各自治体にいくつもありますが、そのなかには、子供が「ただいま」という挨拶と共に行くところもあるようです。
学童に帰ってきたらランドセルを置いて、保護者と学童との連絡事項を共有する連絡帳を出します。
宿題の時間を設定している所は自主学習をするように促し、設定していない所は、自由遊びに入ります。
同じ学年同士で遊んでもいいですし、上級生に遊んでもらうなど、学童では横のつながりができる他、学年を超えて遊べるというメリットがあります。
16時前後におやつの時間になり、遊んでいたものを片付けておやつを食べます。
そして食べたものを片付けて、掃除をして帰りの会という流れになるのが、通常の保育の過ごし方です。
延長保育の子はというと、皆が帰った後は室内で宿題や自由に遊んで過ごし、決められた時間に帰ります。
しかし、毎日の過ごし方に子供が飽きないよう、行事としてお誕生日会や工作、クッキングや集団遊びなどを定期的に実施するところもあるようです。これらの活動は子供たちの経験値を増やす有効な手段にもなります。
土曜日の過ごし方
平成14年4月から、週7日のうち、土日が休日の完全週5日制が実施されていましたが、文部科学省の「土曜日の教育活動支援に関する資料」によると、平成25年には、土曜授業の実施に係る学校教育法施行規則の一部改正に伴い、自治体によって土曜日に授業をすることが可能になりました。
そのため、子供たちは、土曜授業がある日は学童にきてからお弁当を食べて食休みをし、通常保育と同じ過ごし方になります。
土曜授業がない日は、朝から学童に行き連絡帳を出し、1時間程度自主学習をした後、お昼まで自由に過ごします。12時になったらお弁当を食べて、その後食休みをした後、通常保育と同じ過ごし方になります。
長期休み中の過ごし方
長期休みとは、春休み、夏休み、冬休み、学校によっては秋休みのことを言います。
学校が終わってから学童に「ただいま」と帰ってくるのと違い、お弁当を持って「おはようございます」と朝の挨拶からはじまります。
連絡帳を出して、9時から10時までは自主学習として、持ってきた宿題や学童にある本を読んで静かに過ごします。
10時から12時までは自由に遊んで過ごし、お昼になったら持ってきたお弁当を食べます。食べた後は30分から1時間程度室内で静かに過ごし、その後通常保育と同じように自由に遊んで過ごし、16時前後におやつの時間になります。
通常保育と違うのは、学童でお弁当を食べ、過ごす時間が長くなるという点です。そのため、自主学習や食休みの時間を確保し、静と動のメリハリをつけて子供の体調管理にも細心の注意を払っています。