6歳向けの絵本の選び方とおすすめ10選 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

6歳向けのオススメの絵本10選

『スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし』(好学社)

『スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし』は、1963年に出版され世界的大ヒットとなった、アメリカの絵本作家レオ・レオニ作の絵本です。

この絵本の主人公の名前は「スイミー」。ちいさな赤い魚の兄弟たちのなかで、自分だけ体が真っ黒のスイミーは、広い海のなかで仲間たちと平和な日々を過ごしていました。

しかしとある日、自分の大切な仲間たちが大きな魚に食べられてしまったのです。自分だけ生き残ったスイミーは……。

(引用元::スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし|好学社

これまで一緒にいて当たり前だった仲間を失い、孤独感に苛まれながらも力強く生きていこうとするスイミーの姿が、子供に勇気を与えてくれます。

『ねえ、どれがいい?』(評論社)

『ねえ、どれがいい?』は、子供に自分の頭できちんと考えて意思決定する力を備えてほしいと考えているときにおすすめの1冊です。

柔らかなタッチで描かれたイラストが目を惹く表紙をめくると、そこには「ゾウにおふろのおゆをのまれちゃう」「ブタにふくをきられちゃう」「かばにベッドをとられちゃうとしたら、ねえ、どれがいい?」と、イラストつきでさまざまな質問が用意されています。

たくさんある質問の中から、自分が良いと思ったものを選ぶことによって、なぜ良いのかを考える思考力が身につくのです。小さな子供から大人まで読む人全員が楽しめる1冊です。

『だじゃれどうぶつえん』

あどけない表情のライオンのイラストが可愛らしい『だじゃれどうぶつえん』。

「ひぐまからねるな」、「サンタとなかいい」、「サルウィーダンス?」、「ひっくりカエル」、「シャンプー アンド リス」など、ユーモラスなだじゃれと動物たちのイラストがくすっと笑える絵本です。文字数が少ないので、6歳以下の子供の読み聞かせやクリスマス、誕生日のプレゼントにもおすすめです。

『からすのパンやさん』(偕成社)

『からすのパンやさん』は、1973年に発売されて以来、知らない大人はいないと言っても過言でないほど絶大な人気を誇るロングセラーです。

カラスの町「いずみがもり」のパン屋さんに生まれた、4羽のカラスの物語です。4羽のカラスたちは、毎日せっせとパンを焼くお父さんお母さんのお手伝いをしながら、家族6人楽しく暮らしていました。

とある日、どっさり焼いたパンを、おじいさん、おばあさん、そしてなぜか消防自動車、救急車、テレビのカメラマンまでやってきて森は大騒ぎに……。

(引用元:からすのパンやさん|偕成社

「からす」と聞くと、鋭いくちばしと真っ黒なその見た目から怖いと思われがちですが、「からすのパンやさん」を読むと、カラスにも心があって一生懸命生きているということを感じられるはずです。

成長した4羽のカラスのその後を描いた『からすのおかしやさん』『からすのやおやさん』『からすのてんぷらやさん – 三番目のレモンさんが、火事で焼けた天ぷら屋を手伝う』『からすのそばやさん』など続編も一緒に読んでみてください。

『おおきくなるっていうことは』(童心社)

今まで着ていた洋服が小さくなったり、補助輪がなくても自転車に乗れるようになったり、乳歯が抜けて新しい歯が生えてきたり、やりたいことを我慢したり、物事を自分の頭で考えたり……。

大人になる、お姉さんやお兄さんになる、大きくなるとはいったいどういうことなのか、心の成長と体の成長について子供向けにわかりやすく描かれた絵本です。

『100万回生きたねこ』(講談社)

『100万回生きたねこ』は、100万回も死んで100万回も生きた主人公「ねこ」のお話。何度も何度も生まれ変わるねこは、あるときは王様に飼われたり、船乗りに飼われたり、またある時はサーカスや泥棒だったり……。

飼い主はみんな「ねこ」のことが大好きで、いつもたくさんの愛情を注ぎ、「ねこ」が死んでしまったときは涙を流しました。生まれ変わるたびにたくさんの飼い主の愛情に包まれながら、幸せに暮らしてきた「ねこ」は、ただの1度も飼い主を好きになったことがなかったのです。そして……。

(引用元:100万回生きたねこ|講談社

1977年に出版されて以来、累計220万部を超える大ベストセラーとなった絵本です。老若男女を問わず幅広い世代から圧倒的な人気を誇り、ミュージカルやアニメ化されたほど。パパやママも1度は読んだことがあるのではないでしょうか?

小さな子供にはまだ難しいかもしれませんが、本気で自分の人生と向き合うこと、大切な人を大切にすること、かけがえのない人を愛するとはどういうことなのかを考えさせてくれる寂しくも心温まるストーリーです。