子供の喧嘩はこう対応する!意識したい3つのステップ
それでは我が子が喧嘩をしたら、親はどのように対応すべきでしょうか? ここでは子供の喧嘩について親が意識したい対応を3つのステップに分けてご紹介します。
まずは話を聞くこと
子供が喧嘩をしたら、まずは話を聞いてあげましょう。何が起こったのか、どうして起こったのか、どんな気持ちになったのかを聞いてあげることで子供の頭の中を整理することができます。
喧嘩をしているときは気持ちをうまく伝えきれず、どうして良いか分からずにただ泣いたり叩いたりしてしまう子供もいるかもしれません。自分の気持ちを上手に表現できないかもしれませんが、「○○が悲しかったんだね」、「○○のことを言われたのが嫌だったんだね」など、そのときの気持ちの表し方を伝えてあげると良いでしょう。
共感しても、相手を悪く言わないこと
喧嘩になったということは、相手と自分の意見がぶつかったということです。話を聞いてもらいながら、自分の考えの正当性を分かってほしいと思う子供もいるでしょう。
しかし、「相手がしたことが悪いね」「あなたは悪くないよ」などの言葉をかけることは控えるべきです。やはり自分が正しかったのだと思うことで、相手の気持ちを考える機会を奪ってしまいます。
また、喧嘩をするたびに「あなたは悪くない」と言われてしまっては、自分の意見はいつでも分かってもらえるものだと誤解してしまう可能性があります。喧嘩はお互いの意見をぶつけ合う機会です。ときにはうまくいかないこともあるということを、幼いうちから学ばせてあげましょう。
親としては、我が子をかばってあげたい気持ちもあるでしょう。しかし、あえて客観的な立場を貫くことで、子供の思慮を豊かにすることができるでしょう。相手を悪く言わずに、聞き役に徹しましょう。
相手の気持ちを一緒に考える
我が子の気持ちに共感してあげながら、次は相手の気持ちを一緒に考えてあげましょう。「そんなことを言われて辛かったんだね。じゃあ、○○君はどんな気持ちでそんなことを言ったのかな?」というように、相手の気持ちを考えるように誘導していくと良いでしょう。
初めは「分からない」と答えるでしょう。その場合は我が子が相手の立場になったとしたら、自分の言動はどう思うのかといったことにも思いが及ぶように誘導してあげましょう。相手から見て、自分がどんなことを避けたら良かったのかを一緒に考えると視野が広がるでしょう。
喧嘩の後にこのような想像をすることで、喧嘩前よりも相手の痛みをより具体的に考えられるようになるでしょう。子供が嫌にならない範囲で一緒に考えてあげることで、子供の感受性を豊かにすることができるかもしれません。
このように相手のことを考える、という経験から子供には”共感力”というのが身について行きます。
”共感力”というものは人間にとってとても大切な力になって行きます。”共感力”についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
喧嘩から生まれる思いやりの気持ち
喧嘩をしている子供同士は、一見仲が悪いように見えるかもしれません。しかし、喧嘩は子供にとって成長の機会です。お互いが喧嘩をとおして相手のことを思いやる気持ちを持つことができれば、喧嘩をする前よりも仲が深まる可能性もあるでしょう。
喧嘩は1人ではできません。我が子にも喧嘩ができる友達ができたこと、自分の意見をきちんと伝えようとしていることを喜びながら、喧嘩を学びに変えてあげましょう。
参考
子どものケンカ。その効果的な対処法は?|mamatenna
乳幼児期の喧嘩やいざこざに関する自我発達心理学的研究―保育を学ぶ学生へのアンケート調査を通して―|大阪総合保育大学紀要
ケンカ体験はタカラモノ|あんふぁんweb
子ども同士がケンカ!親はどうする?|ベビアクアコミュニティ
子ども同士の喧嘩には口を出すべき?|AllAbout