子供のテレビ視聴を良いものにする3つのルール
テレビは見せ方によっては子供にとっても良い影響のあるものです。そこで、子供がテレビを見る時間をより良いものにするために、ぜひ守ってほしい3つのルールを最後にご紹介します。
1日あたりの視聴時間を決める
長時間のテレビ視聴時間が子供の他の活動をする時間を奪っているのであれば、1日あたりテレビを見る時間を決めることで長時間の視聴を防ぎましょう。
小児保健研究掲載の「幼児のテレビ・ビデオ視聴時間、ゲーム時間と生活の実態との関連」では、テレビ・ビデオ視聴時間が2時間未満のグループは早寝早起きで、9時間以上の睡眠時間を確保しており、毎日朝食を摂取しているのと排便の習慣がきちんとあるという好ましい生活リズムだったそうです。
テレビを見る時間を決めてしっかり守ることが、他の生活習慣のリズム形成にも役立ちそうです。
視聴する番組内容はよく吟味し、一緒に見る
テレビは見る時間よりも、見せる番組内容によって子供に良い影響も悪い影響も与えます。そのため、子供に見せる番組はその内容をよく吟味して見せるようにしましょう。
さらに視聴することによる効果を高めるために、テレビを話のタネとして子供とコミュニケーションを取ってみましょう。例えば、子供のお気に入りのキャラクターが出てきたら、話しかけてみましょう。対話型のコミュニケーションを取ることで、子供の語彙量を増やす効果があるとされています。
番組内容の吟味と、一緒に視聴してコミュニケーションを取ることで、子供のテレビ視聴はより良いものになります。
テレビ視聴以外の活動時間も大切に
1日あたりのテレビを見る時間を決めたら、テレビを見る以外の活動にもきちんと時間を割くことができるようになると思います。
前述のとおり、乳幼児の発達に大きな影響を与えるのは絵本を読むことや外遊びを通した人とのコミュニケーションです。テレビばかり見るのではなく親と一緒に公園などで遊んだり、絵本を読んだりしてあげることが、子供の発達に良い影響を与えるのです。
「テレビを見る時間を決めたから安心!」なのではなく、テレビ以外の時間ができたからこそ「何をさせてあげよう?」と考えてみてください。
おわりに
テレビ自体が子供の発育に悪い影響を与えているということはありません。どんなものも良い面と悪い面があるように、テレビも上手に見せることができれば、子供の言葉や想像力、認知能力の発育への一助となります。ルールを決めて子供がテレビを見る時間を、より有意義なものにしてあげましょう。
参考
幼児のテレビ・ビデオ視聴時間、ゲーム時間と生活の実態との関連|小児保健研究
小学生の健康状況と情報機器の使用および生活時間との関連について|小児保健研究
子供のテレビ視聴距離|映像情報メディア
「テレビ子守」 子どもへの影響は小さい?|日経DUAL