おすすめの食育絵本
それでは、おすすめの食育絵本について見ていきましょう。今回は、食べることが楽しくなる絵本や、食の大切さについて知る絵本など、目的別におすすめ絵本について紹介します。
食べることが楽しくなる絵本
食べることを楽しいと子供が感じるために、笑顔で食事をする様子が描かれた絵本や、協力して食事作りをするおすすめ絵本を2冊紹介します。
おくちをあーん
サルやウサギ、カバといった動物たちが、おいしそうな顔でもぐもぐと食べる様子が描かれる絵本が『おくちをあーん』(ひさかたチャイルド)です。動物のママたちが口に食べ物を運ぶ、シンプルな繰り返しが出てくる絵本ですので、この絵本を読むことで、子供が「食べさせて!」と言いたくなるような、そんな絵本です。また、絵本に施された仕掛けが、子供の興味を惹きつけてくれるのも、この絵本が人気な理由です。
ぐりとぐら
子供に読み聞かせたい絵本として長年に渡って愛され続けているのが『ぐりとぐら』(福音館書店)です。青と赤の帽子をかぶったぐりとぐらが、森の中で見つけた大きな卵を使って、カステラを作ります。焼きあがったカステラは見た目もおいしそうで、絵本を読み終わったらカステラに興味や関心を持つ子供もいるかもしれません。1人ではなく、2人で一緒にカステラを作るのも、食の楽しさを教えてくれる重要なポイントです。
食の大切さについて知る絵本
「いただきます」や「ごちそうさま」により実感を持てるようになる、食の大切さについて知るためのおすすめ絵本2冊を紹介します。
げんききゅうしょくいただきます!
安心で安全な食材を育ている農家の人や、毎日の給食を作る給食センターの人など、子供が普段食べている食事がいろんな人のおかげで食べることができていることを実感できる絵本が『げんききゅうしょくいただきます!』(童心社)です。一生懸命野菜を育てる姿や、食べる子供の姿を見て喜ぶ人など、食がつなぐ縁や、食の大切さについて教えてくれます。
しんでくれた
本書は、詩人の谷川俊太郎さんがイベントなどでよく朗読しているという詩の絵本です。『しんでくれた』(佼成出版社)は食品になる牛や豚、鶏に対する感謝の気持ちが沸き起こり、シンプルな言葉から改めて食に対する意識について考えさせられる1冊です。
野菜嫌いも克服!おすすめ絵本
子供の野菜嫌いをなんとかしたいと考えている方にお勧めの、野菜を好きになるおすすめ食育絵本を紹介します。
やさいもぐもぐ
トマトやジャガイモ、カボチャやキャベツなど、たくさんの野菜が登場し、包丁で切られたときの断面や料理されたあとの絵が繰り返し出てくる絵本です。『やさいもぐもぐ』(ひかりのくに)はカラフルなイラストで見た目も楽しく、野菜についての知識も自然と身につけることができます。
やさいのおしゃべり
スーパーで買ってきた野菜たちが、冷蔵庫の野菜室の中でおしゃべりをする絵本が『やさいのおしゃべり』(金の星社)です。余って捨てられていく野菜を見て不安そうな表情を浮かべるなど、野菜の気持ちがコミカルに描かれています。野菜が捨てられることなく食べられるように、女の子がお母さんにメニューをリクエストするシーンに、思わず「好き嫌いなく食べよう!」と思わせる説得力があります。