食育を家庭でも取り入れるためにできること
それでは、食育活動を家庭でも取り入れる方法について見ていきましょう。子供がいる家庭は、食生活の基盤は家庭であることを、改めて知る必要があります。
朝食をしっかりと摂る
近年、大人だけでなく子供でも朝食を食べない傾向にあるといいます。これは、朝食を食べない親の習慣が子供に影響を及ぶしていることが背景になあるためで、朝食を食べずに済ませてしまうケースが後を絶ちません。朝食はその日1日を健康的に過ごすためにも必要なエネルギー源であり、朝食を抜くことは身体にも悪影響を及ぼします。
朝食を習慣化する食生活を心がけるようにしましょう。
栄養バランスについて考える
1日に必要なカロリーの把握や食材の栄養についてなど、食に関する知識はある程度把握しておく必要があります。また、スーパーで食材を買うときに産地について確認したり、旬の食材について知っておくなど、食生活のメニューにバリエーションを持たせ、子供に喜んでもらえるようなメニューを考えることも、食育活動の1つです。
栄養バランスについて子供と話をしたり、一緒にメニューを考えるなど、なるべくたくさんの食材を使ったメニューを取り入れるようにしましょう。
簡易食品などで簡単に済まさない
時間がないからといって、ついスーパーの総菜で済ませてしまったり、温めるだけの簡易食品などで済ませてしまうことはありませんか? もしそれが日常化してしまっている場合は、あらかじめ作り置きをしたり、副菜として調理をするなど、栄養が偏らないように工夫をする必要があります。
野菜や肉を切ったり煮込んだりするなど、調理する過程を子供に見せることで、食についての興味や関心を子供が持つことにつながります。子供が濃い味付けに慣れてしまうことを防ぐためにも、簡易食品の使用は常習化しないように意識してみましょう。
食育活動を家庭でも実践しよう
食育基本法の背景には、食品ロスやこ食、食文化の多様化による生活習慣の変化など、さまざまな問題が関係しています。食の基本は家庭にありますので、食事のメニューを考えるときは家族のために食の知識を取り入れ、栄養バランスの良い食生活を心がけるようにしましょう。食育活動を家庭にも取り入れ、積極的に実践していきましょう。
参考
学校における食育の推進・学校給食の充実|文部科学省
食育基本法(平成27年改正)|農林水産省
平成29年簡易生命表の概況|厚生労働省
家庭の食卓の問題点(孤食・個食など6つのこ食について)|食育インストラクター資格取得ならがくぶん