暴力で解決しようとしない
兄弟喧嘩が治まらないときやどちらかが明らかに悪いときには、手をあげてしまう親もいるかもしれません。しかし、その様子を見た子供はどう感じるでしょうか。手をあげられた子供は恐怖を感じるとともに、親は自分の意見を受け入れてくれない存在なのだと思うかもしれません。
親が手をあげてけんかを止めるところを見た子供の中には、争いごとは暴力で解決すれば良いのだと学ぶ子供もいるでしょう。兄弟喧嘩のみならず、家庭外でのけんかの際にも暴力で解決しようとしてしまうかもしれません。
子供は親の背中を見ながら育ちます。子供の話をよく聞いてあげたり、ときには解決方法を子供に委ねたりして、揉め事が起こった際の対応方法を示してあげると良いでしょう。
兄弟喧嘩から学ぶこともある
けんかをする兄弟は、一見すると仲が悪いように見えるかもしれません。しかし、けんかをするということは、自分の意見を示し合うということです。けんかが多い子供たちは、自己主張をはっきりできる子であると言うことができるでしょう。
親としても子供がどんなことを考えているのか、どんなことに不満を持っているのかを知ることができます。けんかを重ねるごとに、親と子そして子供同士がお互いの気持ちを理解していくことができます。
兄弟喧嘩は必ずしも悪い効果だけを生むものではありません。自分の意見を伝えられるようになった我が子の成長を喜びながら、家族で解決方法を探っていきましょう。
参考
幼児期における「けんか」についての認識の発達– ネガティブな感情のやりとりの理解|東洋大学社会学部紀要
兄弟喧嘩が子供を成長させるって本当!?|いこーよ
きょうだいトラブルの心理学:兄弟喧嘩、同胞葛藤、カイン・コンプレックス:兄弟は平等に愛してはいけない|Yahoo!Japanニュース
【教育研究家に聞く】兄弟げんかは止める? 止めない? 年齢別の対応方法|TOKYO GAS ウチコト