兄弟喧嘩の原因と対応について解説!親が意識するべき3ポイントとは - cocoiro(ココイロ)

【兄弟喧嘩】もうやめて!兄弟喧嘩の原因と解決のためのポイント3つ

兄弟のけんかの理由は大小さまざま。ときには親が止めに入ることもあるでしょう。子供はなかなか謝ったり相手を許したりすることもできず、不穏な空気がしばらく続くこともあります。兄弟喧嘩はどのように対応すれば良いのでしょうか? 当記事では兄弟喧嘩の原因と、解決のためのポイントを3つご紹介します。

親を困らせる兄弟喧嘩

兄弟喧嘩は些細なトラブルがきっかけになります。おもちゃを貸してくれなかったり、ぶつかったのに謝ってくれなかったなど、小さなきっかけが原因で勃発することもあるでしょう。

一見すぐに解決しそうなことが原因の場合は、「どうしてそんなことでけんかをしているの?」と子供たちをなだめたり、叱ったりしてその場を収める親もいます。それが何度も続いてしまうと親も困ってしまい、どうして我が子たちはこんなにもけんかをしてしまうのだろうと悩んでしまうこともあるでしょう。

なぜ兄弟喧嘩は起こる?その原因

兄弟喧嘩はなぜ起こってしまうのでしょうか。兄弟に限らず子供のけんかの原因は年齢ごとに違いがあります。

東洋大学社会学部による紀要「幼児期における『けんか』についての認識の発達–ネガティブな感情のやりとりの理解」では、実際に4〜6歳の幼稚園児計30名を対象にけんかの有無と原因についてインタビュー調査をしています。児童の回答結果と研究者の見解は以下のようになっています。

その結果、大半の4歳児は「けんか」が生じているとは言わなかったことが見出された。4歳児では、「けんか」が生じていることを認識していない可能性がある。5歳児、6歳児では、全員が「けんか」が生じていると答え、その原因と対処についても答えることができた、「けんか」の原因としては、5歳児では〈不快な行動〉と〈物の専有〉が上げられることが多かった。6歳児では、さらに当事者の気持ちや暗黙の規則の違反に言及されることが見られた。

(引用元:幼児期における「けんか」についての認識の発達– ネガティブな感情のやりとりの理解|東洋大学社会学部紀要

この研究の結果から、4歳以下の子供たちは自分がけんかをしているという意識がないことが分かります。けんかの原因については、5歳になると相手の不快な行動が、6歳になると相手のルール違反が挙げられることが分かりました。

兄弟喧嘩の場合は、それぞれの年齢が異なります。たとえば5歳の弟と6歳の兄がサッカーボールの使用についてけんかをするとします。兄は自分の思うルールに法ってサッカーボールを使用しています。しかし、弟にとっては兄が使用していることで自分は使用できないため、不快に思うかもしれません。それぞれの意見が異なる結果、けんかになることが考えられます。

兄弟が喧嘩をすると何が起こる?

兄弟喧嘩と聞くと、言い合ったり暴れたりするなどのイメージを持つ人もいるでしょう。実際に兄弟がけんかをするとどのようなことが起こるのでしょうか。

兄弟喧嘩が引き起こす「悪いこと」

けんかをするということは、自分と相手の意見が合わず張り合うことを指します。中には相手を許すことは自分の意見を曲げることだと感じる子供もいるでしょう。自分の意見を曲げることで、けんかに負けたと感じる子供もいるかもしれません。

お互いが譲らないままでは、兄弟の関係が悪化してしまいます。中にはけんかが白熱することで攻撃的になってしまったり、物を投げたり泣き喚いたりする子供もいます。兄弟の仲と同時に、家庭内の雰囲気が悪くなってしまう可能性もあるでしょう。

兄弟喧嘩が引き起こす「良いこと」

兄弟喧嘩が引き起こすことは悪いことだけではありません。ばぶばぶ助産院院長のHISAKO先生は、兄弟喧嘩についてのインタビューで以下のように回答しています。

「兄弟喧嘩は子どもが社会性を身につける絶好のチャンス」

(引用元:兄弟喧嘩が子供を成長させるって本当!?|いこーよ

兄弟喧嘩をすることで、物事が必ずしも自分の思うとおりにはならないことを学ぶことができます。この経験は社会に出ても活かすことができるでしょう。ときには妥協したり自分の誤りを認めなければならないということを、幼いうちから学ぶことにもつながります。