2番目の子供の性格の特徴
次に2番目の子供の性格の特徴を見ていきましょう。横浜国立大学による同調査では、第2子の性格の特徴について以下のような考察が公表されています。
次子においては,両親に甘えるという傾向が際立っており,依存的である。それに伴い,両親に告げ口をするというような,いわゆる,「いい子ちゃんぶった」ところもみられる。また,強惰であったり,やきもちやきな,激しい気性の面があり,わがままである。そして,外で遊ぶことが好きで,外向的である。
(引用元:出生順位と性格|横浜国立大学教育紀要)
2番目の子供は兄姉を含めても、生まれたときは家族の中で最も幼い存在です。みんなから世話を焼かれて育つことから、甘えん坊である傾向が見られます。
家族の中では比較的年齢の近い兄や姉よりも、自分への視線が集まる状況に慣れて育つのかもしれません。親の注目が自分以外に注がれると、やきもちを焼いてしまうこともあるでしょう。
親の中には、上の子供を育てるにあたって得た教訓を、下の子供に活かそうとする人もいます。例えば、第1子のときはあまり遊び相手になることができなかったとすると、第2子にはできる限り時間を割いてあげようと思うかもしれません。その様子が第1子にとっては不満に思えたり、第2子にとっては自分は特別だと感じることにつながるかもしれません。
世話を焼かれながら育ってきた第2子は、いけないことを正面からいけないと言ってもなかなか受け入れられないかもしれません。自分の要望が叶えられるのが当たり前だと思っており、自分の正当性はとおるものだと思っている可能性があるからです。
怒ったり何か伝えなければいけないことがあったりする場合、まずは子供に話したいことを話させましょう。意見を聞いてほしいという子供の希望を叶えてから、こちらの意見を伝えると良いでしょう。
「兄」「妹」ではなくそれぞれが1人の「子供」
兄弟ができると、下の子供は上の子供を「お兄ちゃん」、「お姉ちゃん」などと呼びます。しかし、上の子供が下の子供に呼びかけるときに「弟」、「妹」という言葉はあまり使いません。上の子供だけが特別な呼び方をされやすく、その分「お兄ちゃんなんだから」と期待と責任を負わされることが多いかもしれません。
兄姉・弟妹の構成に関わらず、それぞれが1人の人間であり大切な我が子です。生まれた順番や構成によってではなく、1人の人間として接することで、子供の性格を豊かにすることができるでしょう。
参考
出生順位と性格|横浜国立大学教育紀要
兄弟の構成で性格は決まる?兄弟姉妹の生まれた順の関係性!|KIRARI
きょうだい構成でわかる性格の違い|健康Salad