兄弟差別の影響は?
もしも兄弟差別が続いてしまった場合、どのような影響を引き起こすのでしょうか。2つの影響例を見ていきましょう。
家族仲が悪化する
兄弟差別が起こった場合、兄弟同士の仲が悪くなってしまう可能性があります。それだけではなく、家族の仲が悪化してしまう場合もあるでしょう。普段から差別を受けていると感じる子供は不満を口にするかもしれず、ときには親の気を引くために家族を巻き込むかもしれません。
問題を起こすのは、親の扱いに不満があり、もっと自分を見てほしいという欲求の現れかもしれません。子供の話をよく聞いて、子供の気持ちに理解を示してあげましょう。
将来疎遠になる
兄弟差別を受けていると感じたまま大人になってしまうと、将来兄弟同士が疎遠になってしまうかもしれません。幼いころの親からの待遇の違いから、特に差別を受けていたと感じる方は相手を「嫌な気持ちにさせる人」だと遠ざけてしまう恐れがあります。
大人になるにつれて、親から注目されようと気を引く行動をとる回数は減っていくでしょう。その代わりに兄弟とは距離を置きはじめ、将来的に疎遠になってしまう可能性もあります。
疎遠になるということは、それぞれが自立して暮らしているということにもなります。疎遠になることが必ずしも悪いということではありません。しかし、親としてはせっかく一緒に育った兄弟なのだから、心の距離が離れてしまっては寂しいでしょう。
子供1人1人を大切にしていることを伝えていくことで、性格の違いや得手不得手を受け止める姿勢を見せることができます。たとえ将来疎遠になってしまったとしても、お互いを認め合うことができれば心の通った兄弟になることができるでしょう。
1対1の時間も大切にしよう
差別をされるということは、自分以外の誰かと比べられているということです。反対に自分1人しかいなければ、差別されることはないでしょう。
時には子供と1対1で過ごし、「あなたたち」ではなく「あなた」を見ていることを伝えてあげましょう。自分が親から愛されていることが分かれば、兄弟差別を受けているという気持ちが和らぐかもしれません。
参考
きょうだいトラブルの心理学:兄弟喧嘩、同胞葛藤、カイン・コンプレックス:兄弟は平等に愛してはいけない|Yahoo!ニュース
「きょうだいが憎い! カインコンプレックスを生みやすい環境と親の言動」|mamatenna
兄弟差別が子供に及ぼす影響は?親の7割が無意識で差別している実態。|家族の幸せを提案するブログ