同じ家庭の中で平等に育てているつもりでも、「自分は差別されている」と感じてしまう子供がいます。このような兄弟差別やひいきはどうして起こってしまうのでしょうか。当記事では、差別されていると感じる子供の行動や兄弟差別が起こる3つの原因、その影響についてご紹介します。
もくじ
兄弟差別とは?
兄弟差別とは、親や周りの人々から他の兄弟と平等な扱いを受けないことを指します。家庭の理由によっては、子供を平等に愛することができないという親もいるかもしれません。
しかし、親が意識していなくても、子供が「差別を受けている」と感じてしまうことがあります。平等に接しているつもりであっても、子供から「お姉ちゃんのことばかりひいきしている」などと言われることもあるでしょう。
「差別されている」と感じる子供の行動は?
親にそんなつもりがないとしても子供が差別を受けていると感じるのであれば、それは兄弟差別になってしまうかもしれません。差別されていると感じる子供はどのような態度を示すのでしょうか。
差別を受けるということは、他の兄弟の方が親から優遇された扱いを受けていると感じているということになります。子供は自分にも親の注目が向くように、親の気を引くような行動をとることがあるでしょう。
子供によってはお手伝いをはりきったり、習い事をがんばることで親を喜ばせようとする子供もいます。しかし、中にはいたずらや怒られるようなことをして親の気を引こうとする子供もいるでしょう。
後者の場合、親からすると「どうしてこんなことをするの?」と叱りたくなってしまいます。ほかの兄弟と同じように親からの脚光を浴びたい気持ちからの行動なのに、親に叱られてしまって子供の不満が高まってしまうでしょう。
兄弟で能力格差が生じることもある
同じ親から生まれた兄弟であっても、それぞれが1人の人間です。得意なことや不得意なことはあって当然のこと。しかし、親の基準で優劣をつけてしまうことで、自分は差別されていると感じてしまう子供がいるかもしれません。
例えば、親は運動ができる子供に育てたいとします。2人兄弟で、上の子供は最初から上手に運動をすることができました。しかし、下の子供は運動があまり得意ではなく、何度練習をしても上手にできません。
この場合、親は自然と上の子供に期待をかけ、褒めるような行動をとってしまう可能性があります。下の子供はがんばっていても上手にできないことで、劣等感を感じ、親から差別を受けていると感じてしまうかもしれません。
得意不得意があることは当たり前のこと。運動ができない子供は、別の面で上の子供を凌ぐかもしれません。できる・できないで接し方を変えるのではなく、やってみたことを認めてあげる必要があるでしょう。