自己肯定感が低い原因とは?
では、自己肯定感が低くなってしまう原因はいったいどこにあるのでしょうか?
褒められた経験が少ない
子供の自己肯定感が低くなってしまう1番の原因として挙げられるのが、「幼少期に褒められた経験が少ない」というもの。
例えば、自分の子供が学校のテストで80点をとったとします。「すごいね! お勉強頑張ったもんね! よくできたね!」と褒めるのと、「なんで100点じゃないの? どの問題を間違えたの?」とプレッシャーをかけるのとでは、子供はどちらのほうがより前向きになれるでしょうか?
テストの点数を褒めるのか、それまでの頑張りや姿勢を褒めるのかによっても変わりますが、両親は子供に対し、「私はいつだってあなたの味方。いつも頑張ってる姿もちゃんと見てる。だから何も不安になる必要なんてないからね」という安心感を与えてあげることが大切です。
幼少期に褒められて育った子供は「自分はできるんだ!」という自尊心が高くなります。こうした積み重ねが子供の自己肯定感を高めることにつながっていきます。
過保護に育てられて自分で選択する機会が少なかった
自己肯定感は、自分の価値を認めることができる感情。自分の価値を信じて「自分ならできる。絶対に乗り越えられる」と思えるかどうかは、過去の経験の積み重ねによるものです。
「かわいい子には旅をさせよ」ということわざがあるように、親の元に置いて甘やかすのではなく、世の中の辛さや大変さ、苦しみ、楽しさを子供に経験させてあげるべきかもしれません。
何か新しいことを始めるときには、不安や失敗はつきもの。だからといって親が言うことやることに干渉しすぎてしまうと、子供の成長機会を奪うことになってしまいます。
人は失敗を繰り返しながら経験を積み重ねることによって、 貴重な成功体験がアーカイブされていくのです。蓄積された経験が自分への絶対的な自信、自分を価値ある人間として認めることができるようになるのではないでしょうか。過保護にならず子供に自分で選択する機会を積極的に作るようにしたいですね。
自己肯定感が高まると生きるのが楽になる
壁にぶつかっても前向きに挑戦していける
今までに経験したことがない問題に直面したとき、自己肯定感の低い人と高い人の違いが顕著に現れます。もちろん、壁にぶつかったときはメンタルに大きな負荷がかかります。これは自己肯定感が高い人であろうと低い人であろうと変わりありません。
しかし、自己肯定感が高いと、「今直面している課題は何か」「このアクションを起こしたらどうなるだろうか」など、現状の把握と改善のアプローチに必要な具体的な解決策を自分で考え、選択することができるのです。
「自分には無理だから」「やったことがないから」とできない理由を並べて諦めるのは簡単。しかし、どんな困難が待ち受けようと、決して諦めずに前向きに挑戦し続けることで、価値ある経験として蓄積されていきます。その貴重な成功体験は、のちに自分への自信や人間力の向上へとつながっていくのです。
ポジティブな考えを持った人が集まってくる
人間力が磨かれると、自分と同じポジティブな考えを持った人が自然と集まってくるようになります。経験を積んでいる分、より広い視野で物事を捉えられるようになるため、周囲のちょっとした変化にも気づけるようになるのです。
周りを思いやる感情は、ビジネスシーンにおいても活かされます。どうすれば相手のポテンシャルを最大限に引き出すことができるのか、を考えた発言ができるようになります。