2018年3月、寝具ブランド「トゥルースリーパー」を発売する「ショップジャパン」が、全国の小・中学生の子どもを持つ30~59歳の母親を対象に、『子どもの睡眠の実態』の調査を実施。
この調査の結果を見てみると、こどもの1日平均睡眠時間は、平日が6時間、休日においては8時間以上寝ている子どもが最も多く52%と、過半数を占めています。
さらに、子供の睡眠不足を感じてる母親の割合は、39.8%。さらに学齢別で見ると、小学校1年生、2年生と学齢が上がるにつれて子どもの睡眠不足を感じる母親の割合が高くなっているのです。
子供の睡眠時間が改善された要因の1つに、平成18年度に文部科学省が、十分な睡眠、バランスのとれた食事、 適切な運動など規則正しい生活習慣を送ることを目的に開始した「早寝早起き朝ごはん」国民運動が考えられます。
しかし、財団法人日本小児保健協会が実施した調査によると、夜10時以降に就寝する子どもの割合は、1歳6ヶ月・2歳・3歳で半数を超えており、子どもの生活時間の夜型化が深刻な問題となっているのです。
子を持つ若い親たちの生活サイクルが夜型化していることが、子どもの就寝時間が遅くなっている原因の1つだと推測できます。寝る子は育つということわざがあるように、規則正しい生活が健康の第一歩です。そこで今回は、子どもの成長と睡眠の関係性についてお話したいと思います。
毎日残業や育児で忙しいパパやママにとっても、この記事が今後の生活スタイルのあり方を考えるきっかけになれば幸いです。
もくじ
子どもの睡眠と成長
学校のあとは塾や習い事、学校の宿題、お友達との遊びなど、毎日やることがいっぱいあって忙しい子供たち。日本では、夜遅くまでオープンしている飲食店や24時間営業のコンビニ、深夜番組、ゲームに加えて、インターネットやスマートフォンの普及に伴い、日本国民の生活サイクルは夜型に変化しています。
私たち大人でも、十分な睡眠が取れなかった翌日は、頭がボーッとしたり、食欲が減退したり、集中力が続かず仕事でミスを頻発してしまったり、私生活にもビジネスにも影響が出てしまうものです。発育段階の子供の場合はなおのこと。
本来子供は夜は早く寝て昼間は活発に動くのが理想のカタチであるはず。それにもかかわらず、眠る時間が夜型化することによって、「集中力の低下」「記憶力の低下」「怒りっぽい」といった発育段階の子供の成長にさまざまな影響を及ぼしてしまうのです。