スマホは子供に良くない?知っておきたい心と身体にもたらす悪影響 ( 3 )

【からだ編】スマホによる悪影響

スマートフォンは過度な利用により、身体にも悪い影響を与える可能性があります。どのような影響が考えられるのか、今回は身体への悪影響を3つご紹介します。

目への影響

スマートフォンにはボタンのない機種も多く、画面を見て手で操作をすることが多いでしょう。動画やSNSなどは長時間見てしまう子供も多く、目への負担が大きくなってしまいます。

ただし目に影響を与える可能性があるのは、テレビやゲーム、パソコンやタブレットも同様です。ディスプレイを利用したすべての機器の利用時間をコントロールしなければ、目への負担を少なくすることは難しいかもしれません。

脳への影響

スマートフォンの過度な利用から考えられる悪影響の中には、脳への影響も挙げられています。

東北大学加齢医学研究所の川島隆太所長はスマートフォン利用の脳への影響を調べるため、ある単語を国語辞書とスマートフォンそれぞれで調べた際の脳の動きを比較しました。その研究結果から、国語辞書を使っている際には、左右の大脳半球の前頭前野が活発に働いているのが確認されましたが、スマートフォン利用の際には、その部位が全く働いていないことが確認されました。

前頭前野は記憶や学習に関連している領域であると言われています。スマートフォンでは検索用のページを開いて、文字を打つ、という行為だけですが、紙の辞書の場合、まず開くページの当てをつける。そして、はじめに開いたページが、該当する単語が掲載されているページに到達するまで、どの程度ページを前後するのかを判断し調整する。等々の作業過程が必要になります。

スマートフォンを利用すれば、1つの行動をとるのに必要な思考や手順が少なくて済むようになります。これは便利な反面、脳への刺激が少なくなり、頭を働かせる機会を奪っているのかもしれません。

首への影響

スマートフォンを利用する際は目線が下がってしまい、首や背中が丸まった状態で使用している人もいるでしょう。この姿勢から「スマホ首」や「ストレートネック」という言葉が生まれており、問題視する声が高まっています。

姿勢が悪くなってしまうことによって、猫背になってしまうことはもちろん、肩こりや頭痛、目の疲れを引き起こしてしまう可能性があります。頭痛がひどいと授業に集中できなかったり気分が優れなくなってしまうなど、日常生活に支障が出てしまう可能性もあるでしょう。

睡眠不足になることも

SNSや動画サイトの利用に夢中になり、ついつい夜遅くまで起きてしまう子供もいるでしょう。そのため、睡眠不足になってしまう可能性もあります。

それ以外にも友達からの返信を待って寝るのが遅くなってしまったり、友達からSNSで送られてきた言葉に悩んで眠れなくなってしまったりなど、スマートフォンから引き起こされる睡眠不足の原因はさまざまです。

子供のスマートフォン利用については、利用できる時間帯を親が制限することができるサービスもあります。健やかな成長のためにも、なるべく深夜には使用しない環境を作ってあげることもときには必要かもしれません。

大切なのは「適切に使うこと」

大切なのは「適切に使うこと」
スマートフォンから引き起こされる可能性のある悪影響は、他の機器を利用している場合にも起こる可能性のあるものも多くあります。大切なのは、どの機器も適切に使うことです。利用できる時間やアクセスできるサイトなどを親が管理することで、長時間の利用を避けることができるかもしれません。

便利なスマートフォンから良い影響を多く享受するためにも、適切な利用ができる環境を整えてあげましょう。

参考
家庭等における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用に関する調査結果報告書(概要版)|東京都青少年・治安対策本部
スマホが脳の発達に与える無視できない影響 脳トレの川島教授が2つの実験結果から分析|東洋経済オンライン
子供にテレビが及ぼす悪影響/食事中・時間などお約束4つ|マーミー
前頭前野|コトバンク

この記事をかいた人

mio_yamamoto

立教大学観光学部卒。豊かな教育は豊かな街を作ることに繋がると考え、教育業界にて6年間講師職に従事。現在は働く人を支えるべく、社会保険労務士の勉強中。趣味はアンテナショップ巡りとプログラミング、iPadで写真に手書き加工をすること。食べることが大好きで全体的に太ってきてしまったので、暇さえあればストレッチや筋トレに励む毎日です。