モンテッソーリの幼稚園・保育園ですること
では、具体的にモンテッソーリの幼稚園や保育園にはどのような特徴があるのでしょうか。それぞれ具体的に見ていきましょう。
5つの教育法を実践
モンテッソーリ教育では、子供の活動分野の特徴を踏まえ、以下の5つの教育法を実践しています。
- 日常生活の練習
- 感覚教育
- 算数教育
- 言語教育
- 文化教育
幼児期の子供の場合は、体を自分の思い通りに動かしたいという欲求が多く見られることから、「日常生活の練習」を通して、好きな教材で好きなだけ活動を繰り返し、体を動かす訓練をしていきます。
また、モンテッソーリ教育で重点を置いている「感覚教育」では、視覚・聴覚・嗅覚・味覚を刺激するような感覚教具を用いることで、子供の感性を刺激し、好奇心の育てていきます。
縦割りクラスで社会性を身につける
モンテッソーリの教育現場では、「縦割りクラス」となっているため、年齢の違う子供同士の交流もはかることができます。年齢が上の子供が下の子供に遊び方を教えたり、下の子供はどのような楽しみ方があるのかを上の子供の真似をしながら覚えるなど、ふれあいを通して社会性を身につける効果が期待できます。
「お仕事の時間」を設置
モンテッソーリ教育では、教具を使った活動を「お仕事」と呼んでいます。教具を使って遊ぶこと自体にも「自己形成」という目的があることから、一般的な遊びと区別するために「お仕事」として子供に活動させます。幼稚園や保育園では、1時間半から3時間程度の「お仕事の時間」が設けられており、そのほかにも自由な時間が設定されています。
行事は控えめに行う
モンテッソーリ教育の幼稚園や保育園でも、運動会や遠足、クリスマス会や豆まきなどの行事が行われます。しかし、あくまで子供の日常生活での行動に重点を置いているため、練習などは少なく、行事は控えめな傾向にあると言います。園によっては野菜を育てたり、老人ホームへ訪問するといった社会活動を取り入れている場合もあります。