もしサプリメントを使うなら気をつけたいポイント
それでももし子供がダイエットや生活をする上で「サプリメントを使った方が良い」と思うのであれば、ぜひ気をつけてほしいポイントがあります。
安全性・信頼性を確認する
サプリメントは医薬品と違って、あくまで「食品」として製造・販売されています。なので、医薬品のような厳密な品質管理が行われていない可能性があります。子供用のサプリメントとして販売されているものであっても、それは同じです。
安全性・信頼性の確かなものを使うためには、販売元がどんな会社か、どのような論文や根拠に基づいて作られているのか調べましょう。かかりつけ医などに安全なものなのかしっかり確認してから選ぶと良いでしょう。
サプリメントの成分を把握する
通常「カルシウム」や「ビタミンC」のように何の栄養素が摂れるサプリメントかを記載しているものもありますが、一方で「疲労回復」など効能を全面に押し出して販売しているサプリメントもあります。どのような成分が入っているのかよく確認せず服用してしまうと、副作用などによる健康被害も起こりえます。
使うサプリメントにどのような成分が入っているのかは、最低限でも商品裏面の表示を確認してから購入・使用するようにしましょう。自分では成分について把握しきれない場合は、薬剤師や管理栄養士のいるドラッグストアで質問してみたり専門職の意見を聞きましょう。
服薬・通院している場合は医師に相談する
サプリメントの安全性や信頼性、成分の確認のほか、子供が何らかの理由で薬を飲んでいたり、定期的に病院へ通っている場合には、必ず医師へサプリメントを使うことについて相談して許可を取るようにしてください。
病気などの治療で投薬や服薬している場合、サプリメントと薬が互いに影響して悪い症状が出てしまうことがあります。「サプリメントは薬と違うから自己判断で使っていいよね」ではなく、かかりつけ医に相談を必ずしてください。
まとめ
子供のダイエットには「まずサプリメント！」ではなく、食事や運動、睡眠などの生活習慣を見直すことで行うように考えてみることが大切です。また、仮にサプリメントを使用することになったとしても、必ず安全性や成分を確かめたり、専門家に相談して服用することが子供の健康を守ることにつながります。便利な食品だからこそ、慎重に使うようにしましょう。
参考
総説 小児におけるサプリメントの使用について｜日本補完代替医療学会誌
幼児にサプリメントは必要ですか？｜国立健康・栄養研究所情報センター
子供にサプリメント必要？ 栄養不足ならまず食事改善を｜産経ニュース
【読み物版】 [生活の中の食品安全 −いわゆる「健康食品」Ｑ＆Ａ− その2] 平成29年1月27日配信｜内閣府食品安全委員会
「健康食品」・サプリメントについて｜日本医師会
