子供が非行に巻き込まれないために親ができる4つの方法 - cocoiro(ココイロ) - Page 3

子供が非行に走らないために親のできること4つ

受容し、愛情を伝えていく

まず親にできることは、子供の存在を受容し、愛情を伝えていくことです。

それにより子供が「自分はありのままで愛される存在なのだ」と自己価値感や自己肯定感が生まれます。近年の研究で、犯罪少年とそうでない少年を比較したとき、家族が安心できる居場所であったという人の数がそうでない少年(犯罪を犯していない少年)の方が多いそうです。そのため、家を安心空間にし、ありのままの子供を受容することには意味があります。

どんな友達と交友関係があるか知っておく

2つめに、どんな交友関係をしているか両親が話し合い、知っておくことです。

思春期の場合、友人関係が子供の意思決定には大きな影響力を持ちます。そのため、悪い仲間(未成年でたばこを吸う、深夜徘徊するなど)と付き合うことで子供が犯罪に巻き込まれる可能性が増えます。そのため、交友関係を知っておくことには意味があります。しかしこのとき同時に注意しなければならないことがあります。それは子供の交友関係に過度に口を出さないことです。なぜなら子供は子供なりにプライドがあります。そのため、「○○ちゃんとは付き合わない方がいい」などど声掛けをされると、子供が意地になってますます友人関係に重きを置き、親の言葉に耳を傾けない可能性があります。

あくまで、様子を見守るという姿勢をとりながら、危険を感じたときに、適切に第三者に頼ると良いと思います。

父親に育児に参加してもらい、ダメなものはダメだときっちり線引きしてもらう

3つめに父親に育児に参加してもらうことです。父親の役割の1つとして、責任感や社会の厳しさを教える存在だということがあります。父親に育児に参加してもらうことで、決まりや規範を子供に伝えることができます。

専門機関を受診する

最後に、発達障害などの疾患、または子供自身にうつ病などの精神疾患がある場合、専門機関を受診することも大事です。これらの疾患は本人の「生きにくさ」や「生活していく上での苦しみ」につながる可能性があります。この苦しみや生きづらさを解消するため非行に走るケースもいくつかあります。そのためこれらの生きづらさを軽くするうえでも専門機関を受診し、家庭外からもサポートしてもらうことが重要です。

まとめ:子供が非行に巻き込まれないために親ができることはたくさんあります。

これまでの話をまとめます。

  1. 非行とは、「社会的規範や規則などを違反し、それから逸脱する行為」や「子供が行う困った行動」です。
  2. 非行の要因には、本人の要因や、家族内の要因、友人関係、学業成績(学校生活)などさまざまなことが考えられます。
  3. 親ができることとして、第一に子供を受容しながら、病院等の適切に第三者を頼ることなどがあります。また友人関係が子供に影響を与えるため、友人関係を知っておくことも重要です。また、父親にも育児に参加してもらいましょう。

参考
親子関係・友人関係・セルフコントロールから検討した中学生の非行傾向行為の規定要因および抑止要因|Japan Society of Developmental Psychology
「非行と家族」研究の展開と課題 : 背後仮説の検討を通じて|慶應義塾大学大学院社会学研究科
少年非行と発達臨床 発達障害と非行臨床一養育環境の重要性一|小児保健研究
少年非行と非行少年概念の変容と特色|現代社会文化研究

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cocoiro編集部

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