子供が非行に巻き込まれないために親ができる4つの方法 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

非行の要因

非行の要因
では子供が非行に走る要因としてなにがあるのでしょうか?以下主要な4つのポイントを挙げてみました。

家庭環境

子供たちにとって欠かせない場所の1つが家族や家庭です。また、子供は母との関係を通して、「人間は信頼できる」という経験をします。子供が安心感なく育った場合、うつ病等のリスクや統合失調症のリスクになるとの報告もありますが、非行等も家庭環境が大きく関係します。例えば最新の研究では、非行に走りやすい家庭として4タイプあるといいます。

①子供の成績のみに注目し、情緒面を重視しない家庭

子供の学力や成績などに関心が集中し、子供の安心感や情緒面をあまり見ない家庭の元で育った子供は、親の期待過剰などで親の期待に応えられない自分を責め、現実逃避等の逃避をすると報告があります。その現実逃避の一つの行動化として社会への逸脱行動があるだろうといわれています。

②子供を溺愛する家庭

子供を溺愛する家庭の子供は子供の自主性が発達せず、周囲に流されやすい子供になる可能性があります。そのため、周囲が「非行をしていいんだ」という価値観の友達が多いと、非行に走る可能性があります。

③子供の育児を放任する家庭

しつけやケアをしない放任主義の家庭では、子供に「○○はいけない」という価値観が形成されず、非行や犯罪行為はいけないことだという価値観が形成されず、非行に走る可能性があります。

④親子が子供の育児で秩序がない家庭(例えば父親と母親で育児方針が違う)

親子で育児方針や信念が違い、子供への接し方や「こうなってほしい」という願いが違いすぎる場合、子供は困惑してしまいます。それにより「何を信じていいのか」分からなくなり、自主性がなくなる(父親に見せる態度と母親に見せる態度が変わってしまい、自分の信念などが揺らいでしまう)ことがあります。それがめぐりめぐって、流されやすい子供になる可能性があり、子供が中高と大きくなったとき、周囲の環境によっては非行に巻き込まれる可能性があります。

本人の要因(発達障害など)

発達障害と非行についてもリスクとして挙げられています。発達障害の中で「相手とコミュニケーションが上手にできない」という困り感を持っている人もいます。周囲から誤解され、孤立するケースや犯罪に巻き込まれるケースもあります。また発達障害の子は適切に養育・関わってもらえれば、2次障害になりません。しかし、周囲からの失跡や支援がなされないことで自己肯定感が形成されず、それが社会への犯行という形で発達障害の2次障害になった結果非行に走る人もいます。

学業成績

学業成績も大きく関わります。勉強ができることが学校での居やすさ、生きやすさにつながる場合があります。そのため、学力が低下することで、学校にいづらくなり、居場所がなくなると感じる人もいます。人とつながりたいため、非行をすることで居場所を得ようとし、犯罪をしてしまう人もいます。

友人関係

友人関係も非行とは大きく関わります。逸脱行動をしている友達が身近にいることで、非行に走りやすくなります。特に思春期の場合、家族関係よりも友人関係でのつながりを重視する時期です。そのため、逸脱行動をしている友達が身近にいて、自分が非行をしないことで仲間外れにされるのではという恐怖から非行に走る人もいるといいます。

以上、子供の非行のリスクについて4つ挙げました。