子供の健康的なダイエットのための食事の摂り方・作り方のコツ - cocoiro(ココイロ) - Page 2

子供のダイエットと食事の摂り方で気をつけたいこと

今日からすぐにできるダイエットとして食事のコントロールがあります。しかし、急に量を減らしたり、欠食を続けることは成長期の子供にとって必要な栄養素の不足につながり、十分な発育がされない可能性も出てきてしまいます。

そこで、子供がダイエットをする時の食事の摂り方について気をつけたいことを3つご紹介します。

朝食を抜かない

「朝はお腹が空いていないから、朝食は抜いてもいいかな」と、子供の朝ごはんを抜いてしまう人もいるかもしれません。しかし、日本健康教育学会誌の2015年第23巻第2号に記載された「学校段階別にみた肥満傾向児と痩身傾向児の生活習慣における共通点と相違点」によると、肥満児の方が朝食を抜いていることが多いことがわかっています。

朝食を抜くことで太りやすくなる理由は、「食事誘導性熱産生」の減少です。人が消費するエネルギーは大きく分けて「基礎代謝」「生活活動代謝」「食事誘導性熱産生」の3つで、食事する際に消化のために内臓が活発に活動する時にエネルギーが使われるのが食事誘導性熱産生です。

朝食を食べないことでエネルギーが消費されなくなり、太りやすくなります。ダイエット中でも朝食はしっかり摂るようにしましょう。

よく噛んで食べる

食事をする時には、よく噛んで食べることを習慣づけましょう。

十分に食べ物を噛むことは、脳が「お腹いっぱい」と感じる満腹中枢活動を活発にすると言われています。肥満児は食べ物を噛む回数が少ないことがわかっており、食べる量は多いが噛む回数が少ないために満腹感が得られにくく、ますます肥満を助長してしまっている可能性があります。

子供に指導をする時は「一口食べたら30回噛む」など、具体的な回数も示してよく噛んで食べてもらうといいです。

家族と一緒に食事を摂る

肥満傾向のない子供たちの多くは、家族と一緒に1日3食を摂っていることが多いです。肥満児はこの1日3回規則正しく食事を摂る習慣が形成されていない場合が多く、間食や夜食を多く食べてしまっているようです。

家族と一緒に1日3食、決まった時間に食事を摂ることで、ダイエットしやすい食事の習慣・生活習慣が身につくのです。