我が子をLINEいじめから守るには?いじめの真相と対応方法 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

LINEいじめの実例

それでは、LINEを利用したいじめには一体どのようなものがあるのでしょうか。今回は代表的な例を2つご紹介します。

きっかけは「既読スルー」

LINEには自分のメッセージが相手に読まれると、「既読」という文字がつく機能があります。メッセージを読んだ証拠に既読がついているのにも関わらず、返信をしないことを「既読スルー」と呼びます。

LINEは対面とは違い、自分の都合の良いタイミングで相手に返信を送ることができます。しかし対面で考えると、自分が問いかけたことに気づいているのに返事をしてくれない、つまり無視をされたのだと感じてしまう人もいるでしょう。

大人であれば、返信がないとしても忙しいのかな、寝ているのかな、など相手の立場を考慮することができるでしょう。しかし子供にとって無視されることは、自分を否定され、バカにされたように感じ取ってしまう場合があります。その結果、自分を傷つけたとして、既読スルーした相手をグループLINEから退室させたり、陰で悪口を言うなどのいじめに発展してしまうことがあります。

「グループLINE」によるいじめ

グループLINEによるいじめは大きく分けて2パターンあります。いじめの被害者・加害者が同じグループの中にいる場合と、そのグループにいじめの被害者をいれない場合の2種類です。

前者の場合は集団で被害者を追い詰めるような発言をし、「許さない」、「ふざけるな」などの悪口をLINE内で直接相手へ浴びせます。後者の場合はいわゆる「仲間はずれ」であり、もともとみんなで入っていたグループLINEから、いじめのターゲットを退出させ、話に混ざれないようにします。

どちらもSNS内でのいじめのため、一見実害はないように見えます。しかし子供にとってはLINEが放課後の居場所でもあるため、夜も眠れずにLINEいじめに苦しんでいる可能性があります。

大人が把握しづらい

LINEいじめに遭っている場合、学校での子供たちの様子は2パターンに分けられます。LINE内と同様の対応をされる子供と、学校では仲良くしているように見える子供との2種類です。

前者の場合は、大人が気づく機会もあります。しかし、後者の場合は学校では把握しづらく、かつ、このことを誰にも言ってはいけないと加害者側が口封じを命じている可能性もあります。そのため、なかなか真相が明るみに出づらいのが問題です。大人の目に触れる機会が少ないため、いじめにあっている子供が自分から相談しない限りいじめの事実を把握することは難しいのです。