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我が子をLINEいじめから守るには?いじめの真相と対応方法

マスメディアでも頻繁に話題にのぼるいじめは、目の届かないところへ我が子を送り出す親を不安にさせています。なかでもLINEを使用したいじめは親や学校の見えないところで起こり、問題となっています。LINEいじめとは一体どのようなものなのでしょうか? この記事ではLINEいじめや具体例、そして我が子を守るために気をつけるべきことについてご紹介します。

いじめとは

いじめという言葉が使われるのは、学校だけではありません。職場や近隣住民との間、インターネットなど、コミュニティが生まれる場所であればどこでも起こり得る社会問題といえるでしょう。

文部科学省は子供によるいじめについて、以下のように定義をしています。

「いじめ」とは、「児童生徒に対して、当該児童生徒が在籍する学校に在籍している等当該児童生徒と一定の人的関係のある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものも含む。)であって、当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの。」とする。なお、起こった場所は学校の内外を問わない。

(引用元:いじめの定義の変遷|文部科学省

目に見えるような暴力行為だけでなく、心理的な苦痛を与えるものは、いじめとして認められています。また、インターネットを通じて与えられる苦痛についてもいじめとして定義されており、いじめが身近なものとであることが分かります。

LINEいじめとは

LINEとはLINE株式会社が提供しているサービスの1つです。リアルタイムで友達とやりとりができるメッセージサービスで、グループを作成して複数人でやりとりを行うことも可能です。スタンプと呼ばれるイラストを送ってコミュニケーションを取ることもでき、その手軽さや使いやすさから、幅広い年代の人々に利用されているアプリです。

いじめやLINEのことは知っていても、LINEいじめについてはあまり詳しくない、という人もいるでしょう。LINEを用いたいじめの手法はさまざまですが、手軽にコミュニケーションがとれるからこそ、話が思わぬ方向へ進んでしまったり、伝えたい内容がうまく伝わらなかったりすることがきっかけとなることもあります。

中学生・高校生に多い

LINEは幅広い年代に利用されているサービスではありますが、LINEいじめの被害は中学生・高校生に多く見られています。

平成29年度に行われた内閣府による調査「青少年のインターネット利用環境実態調査」によれば、小学生〜高校生の子供のインターネット利用率は平成28年の時点で8割を超えているようです。また、インターネット接続のための利用端末でいうと、高校生は、平成26年度の時点で、すでにスマートフォンの利用率が9割を超え、中学生においても、年々スマートフォンの利用率が増加しており、平成29年度の時点で6割近くまでに昇っているようです。このことから、中学生・高校生に関しては、インターネットによる接続が非常に身近で日常的になっていると考えられます。

昨今では、TwitterやInstagramなどさまざまなSNSツールがありますが、LINEの特徴として、クローズドな環境で1対1のやりとりもグループのやりとりも手軽にできるという点が挙げられます。また、何か連絡をする際にも使われており、日常的に利用するからこそいじめが起きやすい場所になってしまっている可能性もあります。

加害者にも被害者にもなる

LINEいじめに限ったことではありませんが、子供は加害者にも被害者にもなり得ます。たとえばグループLINEの中でいじめが起こってしまったとしたら、そのグループの中に招待されているだけで発言をしていなくても、LINEいじめをした側であるとされてしまう可能性があります。

この図式は学校と同様で、いじめとなるような出来事がLINEの中で繰り広げられていても「気づかなかった」、「知らなかった」などの理由からLINEいじめを止めることができない、という可能性があります。また、親や教師の目が届きづらく、把握できないという点もLINEいじめの特徴でしょう。