奨学金は借金と同じ!借りる前に知っておきたい奨学金の実態

奨学金は借金と同じ!長期的な返済計画を考えよう

進学時に多くの学生が利用する奨学金。現在では大学生の2.7人に1人が利用していると言われています。受験費用から入学金、授業料など、進学にはまとまった費用が必要になります。進学の意志があっても経済的に困難な学生向けの制度である奨学金ですが、内容をきちんと理解しないと、返済に追われてしまうことになります。

今回は、奨学金にはどのような種類があるのか、注意しなくてはいけない点はどんなことなのか、奨学金以外の資金対策はあるのかなど、奨学金を借りる前に知っておきたいことをまとめました。ぜひ情報収集の一環として、参考にしてください。

子供の将来の「借金」に!貸与奨学金の種類とは

奨学金には大きく分けて、貸与型と給付型の2種類があります。給付型は文字通り返済が不要なものですが、貸与型は借り入れた金額により、長期間返済を行わなくてはいけないものです。奨学金は、学生の自立を目指すために学生本人に貸与されるため、返済義務は子供にあります。

日本学生支援機構

日本学生支援機構とは、主に学生に対する貸与奨学金事業や留学支援、また外国人留学生の就学支援を行っている独立行政法人です。日本学生支援機構の貸与型奨学金には、以下の3種類があります。

第一種

第一種奨学金は、貸与型でも無利息のタイプです。選考には基準があり、日本学生支援機構では以下のように定められています。

特に優れた学生及び生徒で経済的理由により著しく修学困難な人に貸与します。

(引用元:奨学金の制度(貸与型)|日本学生支援機構

学校の種別や通学形態、入学年度によって貸与の金額は定められています。

第二種

第二種奨学金では、借り入れた金額に対し、年3%を上限とする利息が発生します。ただし、在学中は無利息です。選考の基準は第一種よりも緩やかなものですので、比較的利用しやすい制度となっています。多くの場合は、高校在学中に学校を通して申し込みを行います。貸与額については、子供の状況に合わせて選択できます。

入学時特別増額

入学時特別増額とは、第一種や第二種の奨学金と併せて、大学や専門学校に入学した月の分の奨学金に、一時金として増額して貸与する利息付の奨学金制度です。入学金を支払うことが困難な場合に利用できる制度ですが、日本政策金融公庫の「教育ローン」に申し込みしたものの、利用できなかった人のみが対象となります。注意点としては、

  • 入学時特別増額だけでは利用できない
  • 入学前の貸与ではないので一旦自己負担する必要がある

という点が挙げられます。

地方自治体の奨学金

各都道府県や市区町村が独自に設けている奨学金制度があります。自治体によって金額は変わりますが、月額平均10,000円から50,000円を支給しています。日本学生支援機構の奨学金と同様、貸与型と給付型があり、学生の成績や家庭の状況により選考が決定します。中には制度のない地方自治体があるので、自分の居住している自治体で、奨学金制度を行っているのかを確認する必要があります。

民間団体の奨学金

民間団体でも貸与型・給付型の奨学金を設置しているケースもあります。企業などが後援するものはほとんどの場合、入学後に申し込むことになります。民間団体の奨学金は、給付型の傾向が強いですが、その分採用人数や成績基準が厳しいことがポイントです。学力に自信があるのであれば、チャレンジしてみるのも1つの方法です。

また、保護者の死亡や疾病により、経済的に困窮している家庭を対象にした「あしなが育英会」や、交通事故で保護者が死亡した家庭を対象とした「交通遺児育英会」などもあり、無利子で貸与をしてくれます。

教育ローン

日本学生支援機構ではなく、民間の金融機関から借り入れを行う方法もあります。奨学金との大きな違いは、借り入れるのは保護者であるということです。また、一括で借り入れることが可能ですが、返済は借り入れの翌月から行う必要があり、利息も借りた翌日から発生します。入学金など、進学前にかかる費用を賄う手段として、多く利用されている制度です。