主婦でも確定申告は必要?働き方や所得ごとに紹介 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

主婦が個人事業主になるには

パートで働くつもりはないものの、お小遣い稼ぎによる所得が多いという方は、個人事業主になるという選択肢もあります。

個人事業主は、事業を営んでいれば基本的に誰でもなることが可能です。何が事業に該当するかを判断するポイントとしては次の記述が参考になります。

「同種の行為を反復、継続かつ独立して遂行すること」

(引用元:主婦が個人事業主になったら税金はどうなる?メリット・デメリットとは|MONEYIZM

例えば、フリマアプリなどで一度だけ物を販売したという場合には、「継続」していませんので事業には該当しません。しかしWebライティングや翻訳の案件を毎月何十件も引き受けているという場合は、「反復」および「継続」に該当しますので、事業と言えます。

では、実際に現在お小遣い稼ぎとして行っているものが事業に該当すると判断できる場合、個人事業主になったとしたら、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

メリット

メリットは大きく分けて2点あります。

まず1点目に、事業を拡大することができるという点が挙げられます。

Webライティングや翻訳など、現在引き受けている案件を通じて他の単価が高い案件も獲得できた場合、利益は大きくなるでしょう。継続して何年も利益を上げることによって、法人化できる可能性もあります。

2点目は、経費を計上できるという点です。

例えば、ハンドメイド作家の方であれば、作品を作るために必要な備品や消耗品を、事業にかかったお金として計上することができます。もちろん、事業以外で使用したお金については経費として認められませんので、管理には気をつけましょう。

また、個人事業主が行う確定申告として「白色申告」と「青色申告」がありますが、青色申告であれば特別控除があるため節税効果も大きくなります。赤字についても繰り越せるというメリットがありますので、個人事業主になる場合は青色申告を検討するのがおすすめです。

デメリット

次にデメリットです。こちらもメリット同様、大きく分けて2点挙げられます。

1点目は、配偶者の扶養から外れなければならないという点です。事業が成り立っていれば、扶養に入っていても個人事業主として開業することができますが、手取り収入が38万円を超える場合には扶養から外れなければなりません。

また、2点目は帳簿付けが必要になる点です。前述のとおり個人事業主になると白色申告または青色申告が必要ですが、いずれの場合でも事業所得や経費をまとめておくことが義務となっています。

自身で管理が難しいという場合、税理士等への依頼も可能ですが、その場合コストがかさむということはあらかじめ把握しておきましょう。

個人事業主になった主婦の事例

ここまで主婦の方が個人事業主になった場合のメリットとデメリットについてお話ししました。

実際に主婦から個人事業主となり、その後法人化した方の中には、専業主婦からのスタートだったため配偶者の扶養から抜けることに勇気が必要だったものの、経費をうまく活用できれば魅力的な働き方だと感じている方もいます。

また、子供を保育園に預けたいと考えていた方の場合は、すぐに個人事業主のみで仕事をするのではなく、パートとの掛け持ち方が収入も安定して就労証明書も出してもらえるので安心という方もいるでしょう。

まとめ

主婦の方でも、働き方や収入額によって確定申告が必要な場合があることをお伝えしてきました。今年度は確定申告が必要ではなさそうという場合でも、今後収入が増える見込みがあるのであれば、確定申告の内容を事前にチェックしたり、個人事業主になったりすることも視野に入れておくといいでしょう。

参考

青色申告の基礎知識|freee

主婦が個人事業主になったら税金はどうなる? メリット・デメリットとは|MONEYIZM

確定申告は「パートで働く主婦」にも必要?副業で収入がある場合は?|派遣deパート

あなたはどっち? パートで「確定申告」が必要な人・不要な人|DOMO+

【体験談】主婦や女性こそ個人事業主(フリーランス)になったほうが良いと思う、家計的(経費)な理由|SHINY’S

【個人事業主×パート掛け持ちで保活】スケジュール感など経験談|ままのほどよいくらし

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