音楽で記憶力が上がるのはなぜ?知っておきたい脳のしくみ - cocoiro(ココイロ) - Page 2

音楽が記憶力アップに良い理由

音楽が記憶力アップに良い理由
子供に音楽を聴かせると記憶力がアップすると言われています。なぜ音楽を聴くだけで記憶力がアップするのか? 音楽にもいろいろな種類がありますが、音楽ならなんでも良いという訳ではありません。記憶力をアップさせるために向いている音楽というのがあります。

実際に小さい頃から音楽を聴かせたり触れさせたりすることで、記憶力向上に役立つことを実感しているケースは少なくありません。おすすめのジャンルはクラッシックです。テンポがいいことも条件の1つですが、歌詞がある音楽は歌詞に気を取られがちになり、実は記憶力アップには不向きです。音だけに集中できてテンポがいいクラッシック音楽はこの条件を満たしています。

集中力が上がる

クラッシック音楽は歌詞がありません。ロックやポップスよりテンポはややスローですが、耳障りがよく心地いい音色です。テンポのいい音楽は、脳をリラックスさせるのでストレスをかけません。歌詞がないので脳は音に集中できます。自然に耳に入ってくるので子供にとってのストレスにもなりません。

音楽と結び付けることで記憶しやすくなる

例えばテスト前に文章や計算式を丸暗記しようとしても、なかなか覚えられないことがあります。記憶するときにはいくつかコツがありますが、音楽は勉強と違って仕方なくするのではなく、自然に耳に入ってくるものです。苦手意識を持たずに済むのでその分記憶しやすいのです。

試験の前に勉強するような、「覚えよう!」「暗記しよう!」と義務感を与えるものではなく、自然と耳に入ってくる状態は意識していなくても受け入れられるので子供の記憶にも残りやすいと言えます。聴きながらそのとき見たことを自然に覚えられるのです。

過去に聴いた音楽を耳にすると、当時のシチュエーションも一緒に思い出すという経験をする人も多いでしょう。これは音楽と一緒に当時の出来事が記憶されるからです。印象に残りやすい分、記憶にも鮮明に残るのです。親子で一緒に楽しく聴けばその記憶が残るので、子供にとって素敵な記憶と一緒に残ることでしょう。

前頭葉が活性化され脳のはたらきがアップする

前頭葉は記憶や言語を司る部分です。脳に何かを記憶させるときは、前頭葉を使います。使うということは刺激を受けているので、記憶にも残りやすくなります。前頭葉は使えば使うほど、刺激を受けて活性化しますが、使わないとどんどん衰えていきます。

認知症は前頭葉の働きとも関係していることを考えると、どれだけ重要な部分かがお分かりいただけるでしょう。子供は常に刺激を受けながら成長するので、音楽を聴くことで前頭葉が活性化され脳の働きがアップします。その結果記憶力がアップするのです。