神奈川県の私立御三家！浅野中学校の教育方針・偏差値・特色を解説！ - cocoiro（ココイロ）

神奈川県中学校の男子校で「私立御三家」の一つに数えられる浅野中学校は、高校では生徒を募集しない完全中高一貫校です。東京大学や超難関私立大学への進学実績もある浅野中学校は、特色あるカリキュラムを展開しています。今回の記事では、浅野中学校の基本情報に加えて、3つの特色、偏差値、入学情報を詳しく解説していきます。関東で中学校受験を考えている方の参考になれば幸いです。

浅野中学校の基本情報

まずは、浅野中学校の2つの教育理念と現在に至るまでの歴史から、浅野中学校の目指す生徒像を読み取っていきます。また、一日の様子と学校行事から、普段の生徒たちの様子をご紹介します。

「九転十起」と「愛と和」が教育理念

浅野中学校には、2つの校訓があります。1つは校歌の中にも出てくる「九転十起」です。これは、浅野財閥の創始者であり、浅野中学校の設立者である浅野總一郎氏の座右の銘です。浅野中学校のホームページでは「九転十起」を理念に掲げる意義を下記のように説明しています。

大きな目標は一度で成し遂げることは難しい。失敗を恐れず、努力を重ねて目的を達成する。この＜変化＞と＜多様性＞に富む社会を生き抜いていくのに、「九転十起」の精神は何よりも必要な姿勢であると考えます。

（引用元：教育理念・校訓｜浅野中学校）

もう1つの校訓は、「愛と和」です。これは、浅野中学校の初代校長であった水崎基一氏の教育理念です。水崎基一氏は1920年に浅野中学校が開設してから、自身が没するまで18年間を校長として務めました。関東大震災後も不眠不休で復興、復旧に務め、横浜キリスト教青年会、青山会館、神奈川県内鮮協会などの理事も務めました。多忙ながらも、学校で公民と修身、英文の授業や夏休み合宿などを行っていました。クリスチャンでもあった水崎氏の教育理念は、他者への思いやり、気遣い、連帯力、協働力を養うことを目指して掲げたものだといいます。

参考

教育理念・校訓｜浅野中学校

浅野中学校の歴史

浅野中学校は、浅野氏によって1920年に設立された浅野綜合中学が始まりです。設立から戦後になるまでに学校名に入っていた「綜合」の二文字は、教養主義に偏らず、科学技術教育や実用的な語学教育などの幅広い知識と技術力を身につけさせるという意図がありました。

関東大震災や戦時中の空襲によって校舎を失いながらも復旧させ、1948年の学制改革により浅野中学校・浅野高等学校となります。

1970年には50周年を迎え、2020年には100周年を迎えようとしています。これまでに、初代校長の水崎氏を含めて9人の校長が浅野中学校を引っ張ってきています。

参考

沿革｜浅野中学校

浅野中学校の一日と行事

浅野中学校のホームページを参考に、一日の様子をご紹介します。

（浅野生の一日｜浅野中学校　より筆者作成）

部活動は、運動部17クラブ、文化部14クラブの合計31クラブがあります。

部活動一覧

運動部

• 柔道部
• サッカー部
• ハンドボール部
• 陸上部
• バドミントン部
• テニス部
• ラグビー部
• バレーボール部
• アーチェリー部
• 野球部
• アメリカンフットボール部
• バスケットボール部
• 剣道部
• 水泳部
• ボクシング部
• 卓球部
• 登山部

文化部

• 化学部
• 物理部
• 地学部
• 生物部
• 時報（新聞）部
• 歴史研究部
• 棋道部
• 鉄道研究部
• JRC部
• ジャグリング部
• 美術部
• 吹奏楽部
• 演劇部
• ディベート部

（引用元：部活動紹介｜浅野中学校）

学校行事は、一般的な学校と同じように入学式や卒業式、体育祭、文化祭などがあります。6月にはスポーツ大会、8月には中1・中2の林間学校、11月には中3の研修旅行、1月には中1・中2のスキー教室や中3の進路講演会などが行われるなど、各季節ごとに行事が盛りだくさんです。