能と一緒に語られることの多い「狂言」。ユネスコの世界遺産にも登録されている伝統芸能ですが、一度も観に行ったことのない方も多いのではないででしょうか。能と同様に舞台芸術ですが、能に比べて大きく異なるのが上演時間です。1つの演目で演じられる時間は約20分から30分です。 演目ごとに変わる見事な装束や、時代を感じるセットなども人気ですが、狂言はもともとおかしみのある話が多く、伝統芸能のなかで比較的子供向きと言えます。子供が興味を持ちそうな演目を選んでぜひ出かけてみましょう。子供と一緒に出かけるメリットや注意点をご紹介します。
もくじ
狂言に行くメリット
日本の伝統芸能の1つである狂言。大人でも観に行ったことのない人も多いかもしれません。しかし、だからこそ子供のうちから観に行くメリットはたくさんあります。
上演時間が短く子供が飽きづらい
狂言の演目は1つ20−30分です。お話の筋書きも非常に単純な笑い話が多いので、すぐにお話のなかに入ることができるでしょう。短いお話のなかであっという間に終わってしまったと感じる人も多いくらいです。
学習の一環としても役立つ
小学校に入学すると、伝統文化に親しむ時間が設定されているかと思います。実際に生徒みんなで伝統芸能を観劇に出かける機会を設けている学校も多いでしょう。普段から家族で観劇する機会があれば子供も慣れてより集中して楽しめるのではないでしょうか。
祖父母との交流に役立つ
もちろん親子でのお出かけも良いですが、伝統芸能はお年寄りの興味・関心も高いことが多いです。ぜひ世代間の交流のためにも、おじいちゃん、おばあちゃんを誘って一緒に行ってみましょう。また違った視点で子供と触れ合うことになりますし、普段接する家族以外との交流は子供自身の成長も促すことでしょう。
親のリフレッシュになる
特に乳幼児期の子育ては親がつきっきりで面倒をみていることが必要で、24時間気が抜けないことが多いものです。たとえ子供向けの演目であったとしてもプロに用意されたサービスを受けることは日頃のストレスの解消になるでしょう。また狂言は現代と異なる時代設定で非日常感の強い伝統芸能ですので、より新たな気持ちで子育てに向かうことができるかもしれません。
社会性を養う
劇場への移動に使う公共交通機関や場内でのマナーなど、家族だけではない空間に身をおくことによって、子供の社会性を育成します。例えば最寄駅から電車に乗る場合、改札の通り方や列への並び方、車内でのマナーなど、子供が学ぶべきことはたくさんあります。一般的に会場では私語を慎むことが多いですし、そういった機会は早いうちから体験してマナーを身につけておきたいものです。子供の社会体験の1つと思って行動しましょう。”