小学校3年生になると、算数の授業で割り算を習い始めます。掛け算まではすんなり理解できても、割り算で引っかかってしまう子供は多いのではないでしょうか。割り算の基本をしっかり理解しておかないと、小学校高学年で習う算数の授業に遅れをとってしまうかもしれません。小学校3年生で習う割り算の基本はしっかりと理解させたいところです。
この記事では以下の内容を詳しく解説していきます。
- 割り算が難しい理由
- 割り算の教え方
- 家庭で割り算を子供に教えるときのポイント
子供に割り算をどうやって教えたらいいか悩んでいる方は参考にしてください。
もくじ
割り算が難しい理由
割り算は小学校3年生から習い始めます。初めは1ケタ同士の割り算から始まり、2ケタ、3ケタと割り算の位が大きくなっていきます。そして小学校高学年になると、少数の割り算や分数の割り算を習っていきます。
学年が上がるごとに難しくなる割り算ですが、基礎をしっかり理解しておかなければ少数の割り算や分数の割り算は理解することは難しいでしょう。
子供に割り算を教えるときに、割り算が難しい理由を知っておけば、子供がどこで引っかかっているかが分かるようになります。割り算が難しい理由について4つ解説します。
掛け算を理解が必須
4年生になると、割り算の筆算を勉強することになります。この割り算の筆算は掛け算を理解しておかなければ、解くことができません。小学校では2年生で九九を、3年生で2ケタの掛け算をそれぞれ勉強します。2ケタの掛け算を理解しておかなければ、4年生の割り算の筆算は難しいでしょう。
また、3年生で習う1ケタの割り算も、九九を理解しておかなければ問題を解くことは難しいでしょう。割り算で引っかかっているようなら、掛け算の理解不足かもしれません。
足し算や掛け算、引き算が出てくる
足し算、引き算、掛け算、割り算の4種類の筆算の中で割り算は一番難しいと言えるでしょう。足し算や引き算の筆算は、足すだけ、引くだけの単純計算です。掛け算の筆算は、掛け算・足し算の両方をこなす必要があります。一番難しい割り算の筆算は、足し算・引き算・掛け算・割り算の4種類の計算を理解していなければ、解くことは難しいでしょう。
初めて習う割り算の筆算で、今まで習ってきたことを全部使わなければいけないとなると、どこにどの計算方法を使えばいいのか分からなくなるかもしれません。
答え方が変わる
割り算には、問題によって答え方が変わってきます。割り算で余りが出る問題だと、以下の3つの答え方があります。
- 余りは省いて答えるパターン
- 余りも答えに含むパターン
- 余りを繰り上げor繰り下げて答えるパターン
問題によって答え方が変わってくるので、どのように答えていいか混乱してしまうかもしれません。
筆算の過程で間違えると、答えを間違う
足し算・引き算・掛け算の筆算の場合、計算する回数はそれほど多くないでしょう。しかし、割り算の筆算では、計算する数字が大きくなるにつれ、答えに導くまでの計算回数が多くなります。筆算で計算中、足し算・引き算・掛け算・割り算のどこかひとつでも間違えたら、答えを間違えてしまいます。
計算過程のどれか一つでも間違えると、答えが変わってくるので慎重に計算する必要があります。
例えば簡単な問題ですが486÷6=81の筆算の場合は
- 6×8=48
- 48-48=0
- 6×1=6
- 6-6=0
と、4回何かしらの計算をしていることになります。