今後、子供が分数の割り算でつまずくかも?
小学校高学年で分数同士の割り算を習います。割り算の筆算や小数の割り算を理解しておかなければ分数同士の割り算でつまずいてしまうかもしれません。分数の割り算の公式は
「a/b÷c/d=a/b×d/c」のように、分数の割り算は掛け算にすることができ、それと同時に割る数が逆数になります。分数が逆になることがつまずく要因になっているお子さんもいるでしょう。
数式だけ見るとイメージしづらいので、図や絵に書き直してみると分かりやすいでしょう。分数の割り算の場合、コップ1杯の水や、何リットルの水などと考えてみるといいかもしれません。
家庭で子供に割り算を教えるときのポイント
割り算は親からしてみると簡単かもしれませんが、子供にとっては初めての計算で戸惑う部分も多いでしょう。特に割り算は今まで勉強してきた算数の計算方法がたくさん出てきます。数式だけを見ながら教えるのではなく、子供が理解できるよう工夫が必要です。
身近なものに例えたり、絵を書いて説明する
割り算の問題を身近なものに例えたり、絵を書いて説明してみましょう。例えば16÷4という計算問題を解くとしましょう。この場合、子供が難しそうにしていたら、身近なものに例えてみてもいかもしれません。「リンゴが16個あって、4人に分けようとしたら1人何個もらえる?」というように文章問題を作ってみましょう。
リンゴや人の絵を書いてみれば、子供は理解しやすいでしょう。計算問題の数字が大きくなると絵を書くのは大変なので、おはじきや家にある爪楊枝を使って実際に若手行くのもいいかもしれません。
文章問題を分かりやすいよう実演してみる
小学校高学年になると、割り算の文章問題も出題されるようになります。特に、距離や時間などの文章問題が出ると、割り算だけではなく掛け算や足し算など、自分で考えながら問題を解いていく必要があります。文章問題はイメージし、想像する力が必要です。
例えば、分数の割り算では計量カップに水をレ、実際にコップの中の水を測ってみると分かりやすいでしょう。小学校3年生で習う1ケタ同士の割り算を教えたいときはスーパーで買い物しているときにも、実演できます。
文章問題は文章だけを読んでも、どうやって解いたらいいのか分からなくなります。ですから、文章を頭でイメージすることが大切です。
問題を別の視点からとらえてみる
算数は正解は一つしか存在しませんが、正解までの道筋は多数存在します。問題を解く過程を別の視点からとらえてみることも大切です。
例えば9÷3という問題を解く際の考え方は2つあります。
- 9を3で割ったら答えは3だ
- 3になんの数字を書ければ9になるのかな? 答えは3だ
このように、割り算の問題で素直に割り算で考えるパターンと、掛け算で考えるパターンがあります。
算数は問題に正解することが大事ですが、その計算過程も重要です。計算過程は一つではないことを意識して、別の視点から問題を解くことで応用力が鍛えられるでしょう。
まとめ
割り算は小学校3年生から勉強するものです。
(4) 除法の意味について理解し,それを用いることができるようにする。
- ア 除法が用いられる場合について知ること。また,余りについて知ること。
- イ 除法と乗法や減法との関係について理解すること。
- ウ 除数と商が共に1位数である除法の計算が確実にできること。
- エ 簡単な場合について,除数が1位数で商が2位数の除法の計算の仕方を考えること。
(引用元:学習指導容量「生きる力」|文部科学省)
3年生の割り算の基礎を把握しておかないと、高学年になってからの算数の授業は理解できないでしょう。3年生の割り算の基礎はもちろんのこと、日々の学習の振り返りが重要です。
親が子供に割り算を教える際、割り算がなぜ難しいのかを理解することで子供が割り算のどこでつまずいているかが分かるでしょう。また、子供に割り算を教えるときは、身近なものに例えたり、絵を書いて説明することが大切です。
参考
少数の割り算が難しい理由|教えて!算数助け隊|算数の教え方で困っている方へ
割り算の筆算の計算手順|筆算の仕組みを子どもに教える方法を紹介|小学校算数のわかりやすい教え方
わり算 の 教え方|水道方式で学ぶ算数・数学教室「数学で育ちあう会(数育会)」