中学生は大人と子供のちょうど狭間のような年代です。心や体は大人になりきっていないけれど、好きな人や憧れの人がいたり、彼氏が欲しいと思ったり、ということは珍しくありません。
中には、実際にお付き合いを始めている中学生もいるかもしれません。恋愛自体は良いものだとしても、親としては中学生の恋愛が健全なものなのか心配に思うこともあるのはないでしょうか?
当記事では、中学生のリアルな恋愛事情と、中学生の子供の恋愛を健全で良いものに促すコツをご紹介します。「子供の恋愛について心配事が尽きない」という親御さんは、ぜひ参考にしてください。
もくじ
中学生の恋愛事情!彼氏がいる割合や彼氏との付き合い方
どのくらいの数の中学生に彼氏がいる?
そもそも、どのくらいの数の中学生に彼氏がいるのでしょうか? ここでは、2017年に「マイナビティーンズラボ」が行ったインターネット調査の結果をご紹介します。
10代の女子581名に、「あなたが初めて付き合った時期を教えてください」と質問したところ、結果は次のようになりました。
(参照元:10代女子の恋愛観についてアンケート。約9割が「告白されたい」と回答。|マイナビティーンズラボ)
一番多いのは「中学生のときに初めて付き合った」という回答で、全体の46%に昇りました。さらに「小学生のときに付き合った」という回答を足すと、実に全体の71.4%もの女子が小学生~中学生の間に付き合い始めていることになります。
これらのことから、遅くとも中学生までに恋愛に興味を持ち始める子供が多く、実際にお付き合いに発展するケースも多いようです。中学生で彼氏がいるのは、まったく珍しいことではないと言えるでしょう。
どんな付き合い方をしているの?
それでは、中学生が交際を始めた場合、どのような付き合い方をしているカップルが多いのでしょうか?
休みの日にデートをする
中学生の交際でも、休日にカップルでデートをすることがよくあります。とはいっても、中学生の場合は金銭面や時間面において自由になる範囲が限られてしまうため、昼間から門限までの時間帯で、お小遣いの範囲内で遊べるようなデートが多いようです。
2人で映画を見たり、ファーストフード店やカフェで食事をしたり、といったデートが多くなるでしょう。
試験前に一緒に勉強をする
中学生にとっては、試験前に一緒に勉強をすることもデートのひとつです。学校の教室や図書館などで一緒に勉強をするカップルも多いようです。
お互いの自宅で勉強をするケースもありますが、自宅訪問できない場合は公共の場を使用して勉強することが多くなるでしょう。
登下校をともにする
通っている学校が同じであれば、時間を合わせて登下校を一緒にするだけでも立派なデートです。中学生の場合、学校の勉強に加えて部活や塾などがあり、遊ぶ時間を確保するのはなかなか難しいものです。
そんな中でも登下校の時間を利用し、一緒に過ごす時間を作るカップルはたくさんいます。彼氏が彼女を家まで送るなどして、一緒にいる時間を少しでも長くするカップルも多いようです。
キスや体の関係はあり?
中学生は心も体も成長段階で、まだ大人になりきれていません。その段階でキスや体の関係に及ぶ中学生がいるのかということは、親としてとても気になるものです。
ここでは、日本国内で1974年からほぼ6年ごとに「青少年の性行動全国調査」を行っている「日本性教育協会(JASE)」の調査結果をご紹介します。
2017年6~12月にかけて実施された「第8回青少年の性行動全国調査」によると、中学生のキスや性交の経験率は次のような結果になりました。
※この調査の数値の詳しい集計内容は、「青少年の性行動 わが国の中学生・高校生・大学生に関する第8回調査報告」(2018年8月刊・有料)または、「『若者の性』白書 第8回青少年の性行動全国調査報告」(2019年8月1日刊行予定)をご覧ください。
(参照元:青少年の性行動 わが国の中学生・高校生・大学生に関する第8回調査報告 主要な性行動経験率|日本性教育協会 JASE)
キスを経験したことがある中学生は、「男子が9.5%、女子が12.6%」、性交を経験したことがある中学生は「男子が3.7%、女子が4.5%」です。
キスの経験は中学生女子で12.6%となっており、中学生男子に比べると比較的多いようです。全体の数値と比較すると約1割の男女が中学生のうちにキスを経験しています。
また、中学生の性交経験は男女ともに1桁と低い数値を記録しています。中学生の段階では、実際に体の関係に発展するカップルはごく少数だと言えるでしょう。