中学生が健全に付き合うために親ができることとは?
子供と恋愛の話ができるラフな関係を築く
子供が中学生のうちは、親としては子供の恋愛事情をできる限り把握しておき、何かあれば適切なアドバイスができるようにしておきたいものです。
そのためには、日ごろから子供と親が恋愛話をできるようなラフな関係を築いておきましょう。子供の恋愛事情について聞きやすくなり、いざというときのアドバイスもしやすくなります。
とはいっても、子供に急に恋愛の話をするのはハードルが高い……という親御さんも多いことでしょう。そのような場合は、親が自分から恋愛の話をすると効果的です。
例えば、夫婦の馴れ初めや学生時代の恋愛話など、親も話しやすく子供も聞きやすい内容の恋愛話を親の方から始めると、子供も自分の恋愛について親に話しやすくなります。
また、恥ずかしがりやで自分のことをなかなか話さない子供の場合は、遠回しに異性や恋愛の話につなげると良いでしょう。
例えば、テレビでアイドルを見たときに「この子の顔好き?」とそれとなく聞いてみると、子供も自分の好みを答えやすいかもしれません。そこから、「どんなタイプの人が好きなの?」と話が発展する可能性もあります。
ほかには、子供が友達の恋愛話をしてきたときに、「ところであなたはどうなの?」と聞いてみても良いかもしれません。答えやすいところから少しずつ聞き出すようにすれば、恥ずかしがりやの子供でも少しずつ自分の話をするようになるのではないでしょうか。
家庭内で最低限のルールを作っておく
中学生の子供が異性と健全に付き合うために、家庭内で最低限のルールを作っておくことも大切です。恋愛に関するルールにかかわらず、子供との家庭内での最低限のルール作りをしておきましょう。
例えば、「門限」「携帯電話やスマートフォンの通信制限」「勉強時間の確保」「お小遣いなどの金銭面」といったものは、もうすでにルールを設定しているというご家庭も多いことでしょう。
それにプラスして、「彼氏や彼女との体の関係について」「恋愛中の勉強や塾について(塾や習い事をおざなりにしないなど)」「デートの場所について」といった恋愛に関するルールも作っておきましょう。
今現在、子供が恋愛をしていなくても、「仮に彼氏(彼女)ができたら、中学生のうちはこのルールは守ってほしい」と事前に話し合っておくと良いでしょう。
性教育についても機会があれば話をする
性教育というものは、親も子もなんとなく話すことを恥ずかしいと感じ、結局話ができずじまいになってしまうというご家庭も多いようです。しかし、性に関わることはとても大切です。機会があれば、家庭できちんと話をしておきましょう。
性についての話をするときは、「なるべく肯定的に話すこと」が大切です。例えば、妊娠する仕組みや避妊についての知識などについて話すときは、親がこれらを「恥ずかしいこと」と捉えず、「素敵なこと」「必要なこと」と意識すれば話をしやすくなります。
また、親が正面から向き合って肯定的に話すことで、子供はいざ性について悩んだとき、親を信頼して相談しやすくなるでしょう。
「異性の子供に対しては性について話しにくい」「子供も話を聞きにくいのでは?」と感じるときは、無理して異性の子供に性の話をする必要はありません。同性の親に話をしてもらう、子供が信頼している同性の大人に頼んで話してもらう、という方法でも良いでしょう。