子供に出やすい症状の代表格といえば、腹痛です。この記事では、腹痛の特徴や判断のポイント、原因となる病気、家庭や医療機関での治療などについて解説します。
もくじ
子供の腹痛は親の判断が重要
子供は痛みをうまく表現できない
子供の言葉で痛みを表現されたとき、それをそのままを鵜吞みにしてしまうと対応を誤ってしまうかもしれません。子供は、頭痛や寂しさを表すのに「お腹が痛い」と言うこともあるそうです。また、痛みを言葉で表すことができなければ動作やしぐさで表現することもあります。子供のあいまいなメッセージを、普段から接している親御さんが汲み取ってあげましょう。
客観的かつ総合的に症状を判断
子供から受け取れるメッセージで判断しにくければ、客観的かつ総合的に症状を判断しましょう。一般社団法人広島県医師会は、腹痛時の観察のポイントを次のように示しています。
(1) 全身の外観はやせているか、肥満か、皮膚の色はどうか、熱があるのか、脈・呼吸は早いか
(2) 意識状態は腹痛のためショック(意識のない)状態であるかどうか
(3) 表情は抑うつ、興奮あるいは苦悶しているかどうか
(4) 顔色は蒼いかどうか
(5) 口臭はあるか、嘔吐による吐物はどのようなものか(血液を混じているか)
(6) 便 下痢・血液混入の有無など
(7) 尿の性状
(8) 末梢および爪の色は良いか悪いか
(9) 腹痛に対し、
a)発生部位(どこの部位か)
b)起こり方(突然か或いは徐々か)
c)パターン(間欠性、持続性或は進行性か)
などについて明らかにする。
以上、腹痛について自分自身、あるいは家族の人が判断し、適切な処置をすること(放置するのか、診療所、病院を受診するのか、救急車を呼ぶほど緊急を要するかなど)が肝要である。
(引用元:腹痛-おなかが痛いとき-2.腹痛時の観察のポイント|一般社団法人広島県医師会)
上記の項目をよくチェックし、なんらかの原因がある腹痛として考えられる場合は、必要に応じて医療機関を受診してください。