東野圭吾の作品『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の読書感想文を書くために、登場人物やあらすじ、注目したいポイントなどについて解説します。ネタバレになってしまうため、読み終えた後に参考にしてみてください。
もくじ
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の内容を整理しよう
登場人物
敦也(あつや)
逃走中の3人のなかで、リーダー格。
翔太(しょうた)
小柄で童顔の男性。
幸平(こうへい)
大柄な割に気の弱い男性。
月のウサギ
第一章の相談者。オリンピック代表候補の恋人が癌を患い、どうするべきかを相談しています。
松岡 克郎(まつおか かつろう)
第二章の相談者。ミュージシャンを目指すもなかなかうまくいかず、夢を追うか、実家の魚屋を継ぐかで迷っています。「魚屋ミュージシャン」という名前で手紙を投函。
和久 浩介(わく こうすけ)
第四章の相談者。ビートルズファン。「ポール・レノン」という名前で相談を持ちかけます。
武藤 晴美(むとう はるみ)
第五章の相談者。昼はOL・夜は水商売をして働く。自立するため、トラブルなく退社する方法を探しています。
浪矢 雄治(なみや ゆうじ)
ナミヤ雑貨店の店主。冗談半分に始めた悩み相談に答えることを生きがいにしています。
あらすじ
ある夜、逃走中の3人の男が隠れるために偶然入ったお店が「ナミヤ雑貨店」。32年前に店主が亡くなり閉店しましたが、そこはお客さんの悩み相談を受ける変わった雑貨店でした。子供のおもしろ半分の相談から、大人たちの人生相談まで、さまざまな悩みがポストに届けられ、店主は真剣に答えていたのです。
そうとも知らぬ3人は、思わぬ出来事に直面します。なんと、閉店したはずのお店に悩みの書かれた手紙が真夜中に投函されたのです。3人は、興味本位で返事を書くことにします。返事を裏口の牛乳箱に入れた瞬間、またもやポストに手紙が投げ込まれます。こんな真夜中に、すぐに返事を書くなんてあり得ない。しかし、手紙には、明らかに時間の経過した出来事が書いてありました。
時を超え、何人もの悩み相談に3人が答えていく、そんな物語です。