小学生の平均身長・体重は?成長に欠かせないポイント3つ - cocoiro(ココイロ)

小学生の子供は学年が上がるごとに、身長が伸びたり体重が増えていく時期です。子供の成長が目に見えて分かるのは、親としては非常に喜ばしいことでしょう。しかし、子供の体が「他の子と比べてやせている?」「身長があまり伸びていないかもしれない」と心配になる親もいるのではないでしょうか。

この記事では、小学生の身長や体重が成長していく時期や、年齢別の身長・体重の平均値、また小学生の子供の成長のために親ができる対処法をご紹介します。

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小学生の身長・体重が成長する時期

身長や体重など、体が大きく変わっていく小学生の時期に、子供の体ではどのようなことが起こっているのでしょうか。

小学生は「第二次性徴期」に入る時期

小学生はちょうど「第二次性徴期」へと成長の段階が移り変わっていく時期となります。第二次性徴期の前には「第一次性徴期」があります。第一次性徴期は子供が生まれたときから9歳くらいまで続き、急激に身長が伸びたりと子供が身体的に著しく成長していく時期です。身長の話で言えば、新生児の身長は約50cmですが、1年後には70~80cmになるまで急激に成長します。4歳になるころには、新生児のころと比較すると、2倍近くにまで伸びています。4歳以降は成長スピードが緩やかになっていきますが、それでも年に平均で5~6cmずつ子供の身長は伸びていきます。

第二次性徴期は再び身長が伸び始めます。また、単純に身長や体重だけではなく、運動神経や自律神経など神経系の器官が完成に近づいていきます。第二次性徴期が来る時期は女の子の方が早く、もっとも早くて7歳7ヶ月ごろから始まり、平均では10歳ごろに始まると言われています。 男の子は早くて9歳、平均で11歳6ヶ月ごろに始まります。

そして、脳の脳下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌されるため、男の子の精巣からは男性ホルモンが分泌されて声変わりが始まったり、女の子の卵巣からは女性ホルモンが分泌されて初潮を迎えたり、子供の体が大人の体へと変化していくなど、分かりやすい徴候が現れる時期となります。

この第二次性徴期はいわば「成長のラストスパート」の時期になります。この時期が終わりを迎えると同時に骨の成長も止まってしまうため、身長はほとんど伸びなくなります。17~18歳までに終わる人が多いようですが、遅い人だと20歳をすぎても第二次性徴期が続いている人もいるようです。

伸び方や増え方には個人差がある

子供が育つ環境にはそれぞれ違いがあります。この環境違いや遺伝的な要因の中で、身長の伸び方や体重の増え方にも「個人差」という差が出てきます。人間はロボットではないので「この年齢までに必ず、このくらい身長・体重でなければならない」という決まりはありません。

ただし、身長も体重も統計に基づいた年齢別の指標と認められている範囲はあります。子供の低身長や低体重が気になる場合は、まずは指標となる範囲を確認してみましょう。

男女によっても伸び方・増え方は違う

個人差の他にもう一つ、男女の違いによっても身長や体重の伸び方や増え方には違いがあります。生まれてくる時は一般的に、女の子より男の子が大きく生まれてくる傾向にあるようです。身長や体重の増え方も、10歳ごろまでは男の子の方が女の子よりも上がる率が高く、その後に女の子の身長の伸びが加速します。その後、12歳ごろから男の子の方が大きくなってきます。

「男の子なのに、同級生の女の子より小さい」などと心配せずに、成長するタイミングが違うだけだと理解しておきましょう。