子供が成長していく中で、少しでも周りの子供と違う傾向があると不安になるものです。その1つに、「吃音」という状態があることはご存じでしょうか。
今回はその吃音について、原因から対処法までをご紹介します。
もくじ
そもそも”吃音”とは
そもそも吃音とはどういった状態で、自分の周りにどれくらい吃音の人がいるのか、あまり知らない人が多いと思います。
今回は吃音がどういった状態で、原因は何か、どう対処すべきかなどについてご紹介します。
”吃音”とはどういった状態か
吃音の定義というのはあまり詳しく定められていませんが、音を繰り返したり詰まったりする明確な言語症状があることや、本人が流暢に話せないことを自覚しており、そのことに関して不安に思い悩んでいることなどと言えるでしょう。
一方で、吃音は周りからは理解されにくいものとも言えます。本人に自覚がなくても周りからはそう思われていたり、周りから吃音だと思われていなくても本人がそう思い込んで悩んでいるというケースもあります。
また、失語症の患者にも吃音に似た言語症状が見られることがあります。
ちなみに、驚いたときや慌てたときにうまく言葉が出てこないことがあり、間違えられやすいのですが、これは吃音ではありません。
吃音は、日常会話の中でうまく言葉が出てこないことを指すので、慌てたときに言葉が出ない状態は吃音には含まれないのです。
基本的に、吃音が発症するのは幼児期とされています。成人してから吃音になることもありますが、希少な例と言えるでしょう。
また、ショッキングな出来事がもとで吃音になるケースもあるようです。
吃音が見られる人の割合は人口の約1%で、それほど多くはありません。男性に多いという調査結果もあります。
「吃音」を「どもる」と言う人もいますが、放送禁止用語とされており、表現には注意が必要です。