ニキビは思春期の子供の顔にできることが多い皮膚の病気です。早くニキビを治したいと子供が悩んでいるときに効果的と考えてしまいがちなのが、炎症に効く処方薬「リンデロン」です。本当にリンデロンはニキビに効くのでしょうか。ニキビの症状を説明しながら、リンデロンとニキビの関係について解説します。
もくじ
ニキビの原因と症状別ケア
ニキビができる原因
ニキビができる原因について、Kracieでは次のように説明しています。
免疫力の低下や血流の滞り、栄養不足やホルモンバランスの崩れ、暴飲暴食、さらにはストレスなどなど・・・原因もさまざま考えられます。そのため、それぞれのタイプに応じて治し方も違います。
(引用元:化膿したニキビ、吹き出物の治し方とは?自分でできる対策と秘訣|Kracie)
ニキビを根本的に治すためには、まずニキビができた原因をしっかりと把握し、規則正しい生活と適切なお肌のケアを続けることが大切なのです。
ニキビで病院に通うのはどのタイミング?
現役の医師が運営する医療Webメディア「メディカルノート」ではニキビでの病院の受診について以下のように説明しています。
尋常性ざ瘡では病院を受診しない方も少なくありませんが、跡を残さずに治すためには、適切な治療を受けることも大切です。
(引用元:尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)について|メディカルノート)
ニキビは思春期の子供にできることが多いのですが、病院に通うのは恥ずかしいと感じたり受診に不安や面倒くささを感じる子供がいます。
そこで、皮膚科学に特化した製薬会社マルホでは、受診をためらう人に向けて皮膚科での診察の流れをていねいに説明しています。ニキビはよくある皮膚疾患ですが、気になりだすと生活に支障をきたすこともあるので、悪化する前に受診することをおすすめします。
参考
皮膚科で受診しよう!|ニキビ一緒に治そうProject|製薬会社のマルホ
ニキビの症状別処方薬
ニキビは炎症や疾患の進度によって、診断される病名が変わります。下へ向かうほど重症化していきます。
炎症
進度 |
病名 | 症状 | 推奨される薬 |
非炎症性
皮疹 |
微小面疱
(びしょうめんぽう) |
毛穴が狭くなる |
(※外用薬のみ抜粋) |
白ニキビ
黒ニキビ |
毛穴がつまる |
(※外用薬のみ抜粋) |
|
炎症性
皮疹 |
赤ニキビ
膿疱(のうほう) |
化膿する | |
嚢腫(のうしゅ) | 重症化 | 内服抗菌薬
ステロイド剤注射 |
|
結節(けっせつ) | 毛包壁の破壊 |
参考
尋常性痤瘡治療ガイドライン2017|日本皮膚科学会ガイドライン
リンデロンとは?
一般的に言うリンデロンとは商品名「リンデロン-VG軟膏0.12%」のことで、白色から微黄色の半透明の軟膏剤です。
くすりのしおりにリンデロンの作用と効果についての記載があります。
炎症を抑える合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)と抗菌作用のある抗生物質の配合剤で、皮膚のかゆみ、赤み、はれなどの症状を改善します。
通常、細菌感染をともなうか、そのおそれのある湿疹・皮膚炎や乾癬などの治療に用いられます。真菌などの感染による炎症には原則用いられません。また、治りが遅くなるおそれがあるので、皮膚潰瘍や重いやけど・凍傷には用いられません。
(引用元:リンデロン-VG軟膏0.12%|くすりのしおり)
リンデロンの副作用や気になる症状としては以下の症状が報告されています。
皮膚刺激感、潮紅、皮膚炎、発疹、接触性皮膚炎、皮膚の感染症など
(引用元:リンデロン-VG軟膏0.12%|くすりのしおり)
副作用は上記に限りませんので、リンデロンを使用していて何らかの気になる症状が出た場合は使用をやめ、早めに担当医師や薬剤師に相談するようにしましょう。