暑くなってくると、「水遊びしたい!」という子供たちが増えてくるのではないでしょうか。怖がらずに自分からプールに入っていける子供もいれば、シャワーで水をかけられるのも怖いという子供もいます。レベルに応じた水遊びアイデアを紹介します。
もくじ
水遊びの保育的意義って?
水遊びは楽しいだけと思いがちですが、保育の現場では教育的意義を持って水遊びを取り入れることがあります。主な目的はどのようなものでしょうか。
水に親しむ
小学校に入ると体育の時間に「水泳」が加わります。子供がまったく水に慣れていなかったり、恐怖心を持っていたりすると、泳げるようになるまでに時間がかかることがあります。
保育園、幼稚園で水遊びをすると早めに水に親しむことができます。具体的には、自分で自分の顔に水をかけることができ、シャンプーハットなしで頭を洗える子供は水慣れが早いそうです。
幼稚園・保育所での水遊びでは、子どもたちが水を怖がらないような水遊び、すなわちプール遊び(プール内での遊び)という形態にとらわれない、より幅広い種類の 水遊びの実践や、園や家庭生活の中でも手、足、顔を洗うなど水に慣れるための様々な活動を取り入れる必要があると考えられる。
(引用元:幼稚園・保育所における水遊び・水泳指導の実態と小学校体育「水泳」との系統性・連携について | 桜花学園大学・名古屋短期大学情報リポジトリ 133ページ)
早めに水に慣れておくことの重要性はまだ広く認識されていませんが、一部では研究が始まっています。
体の発育を促す
水には浮力があるため、水の中で歩いたり、這って移動したりするにはある程度の筋力が必要です。また、水に浮くと平衡感覚が必要になります。水遊びは、楽しみながら体の発育を促すことのできる遊びです。