道具いらずで楽しめる水遊びで水慣れしよう
家族で遊びに行くプールでは、他の利用者がいるためスペースを広く使う水遊びはあまりできません。保育園・幼稚園ならではの水遊びをご紹介します。道具を用意する必要がないものを見ていきましょう。体が浸かるくらいのプールに入ることができる子供に向いています。
流れるプール
流れるプールは、子供のころ水泳の授業で入ったという保護者も多いのではないでしょうか。プールの縁沿いに、全員同じ方向を向いて並び、ぐるぐると歩きます。歩いているうちに水流ができてくるので、足をちょっと離して流されてみたり、浮くことができる子供は浮いてみたりと、水慣れの程度に合わせた楽しみ方ができます。
小さめのビニールプールなどでも遊べるため、小規模園でもできるのが流れるプールのいいところです。その代わり、転倒などには注意が必要です。
電車ごっこ
スペースの関係で流れるプールができないような園でも、電車ごっこをして遊ぶことができます。縄跳びの縄などを使ってもいいですし、前の子供の肩に手を置いて何人かでつながって歩くだけでも十分です。
水中鬼ごっこ
水の中で行う鬼ごっこです。水に苦手意識がある子供も、鬼ごっこに夢中になっている間に水に顔をつけたり、潜ったりできるようになるかもしれません。子供が夢中になりすぎると転倒する恐れがありますので、時間を区切ったり、監視する保育者を増やしたりといった工夫は必要になるでしょう。
水中フラフープ
プールの中にフラフープを持ち込み、くぐる遊びです。水深が浅いときは体だけ水に浸かる形になります。慣れに応じてフラフープを沈める深さを変えていき、最終的には全身を水に入れられるよう目指しましょう。
水中じゃんけん
頭まで水に潜ることができるようになったら、次は水の中で目を開ける練習をします。こういうときに役立つのが水中じゃんけんです。じゃんけんのルールを理解している年齢の子供が対象となります。
まずは水に潜り、水中で目を開けてじゃんけんをします。勝ち負けを確認したら水から上がります。こちらも比較的浅めのプールでも遊べる遊びです。
ラッコ浮き
ビート板など、子供が泳ぐときの補助器具がある場合にできる遊びです。ビート板をおなかに抱えた状態で、仰向けに水に浮きます。全身の力を抜くと足は沈みますが、体ビート板の浮力で浮くことができます。泳ぎ始める前段階として、浮く感覚をつかむのに使えるでしょう。
(出典: 小学校低学年体育~10水遊び:文部科学省 | YouTube)
そのほか、水に慣れる遊びのアイデアは文部科学省が動画で公開しています。主に小学生を対象としたものですが、保育の現場でも取り入れられるものは挑戦してみてはいかがでしょうか。
身近にあるものでできる水遊びグッズ
水に全身浸かるのが難しかったり、子供が低年齢だったりする場合は、水遊びグッズで遊ぶことにより水に親しんでいくのがいいでしょう。すぐに手に入るものや、簡単な工作をご紹介します。
水風船
(出典: R i s a |Instagram)
水を入れてふくらませる水風船。現代の家庭では直接水風船を付けられない蛇口も増えています。保育園・幼稚園の蛇口を使って水風船を作るのは、子供にとっては意外と新鮮な体験になるかもしれません。
形のない「水」を風船越しに認識してみたり、輪ゴムを付けてヨーヨーにしたりと、遊び方もさまざまです。水風船を使ったキャッチボールは安全に気をつける必要がありますが、割れてしまったときに水がかかるのは水に慣れるための練習にもなるかもしれません。
水鉄砲
(出典:etsucofujital | Instagram)
100円ショップで売られている安価なものから、高機能なものまで選択肢が広い水鉄砲。子供向けには、水勢の弱い小さなものから始めてみるといいでしょう。
水に慣れていない子供は顔に水をかけられるのが苦手です。まずは遊びから入ってみると、苦手意識が少し薄れるかもしれません。
スポンジボール
(出典:Babily(公式)- 子育てにかかわる全ての人を笑顔に。 | Instagram)
家庭用品のスポンジと輪ゴムを使ったスポンジボールは人気の工作です。スポンジは水を吸うと重くなるので、質感の違いなどを楽しむことができます。
柔らかくて安全なため、低年齢の子供が水の中でキャッチボールをしても安心できます。輪ゴムで物をしばることができる子供であれば、一緒に作って水遊びに持っていくとより楽しめるでしょう。
参考
福岡の小さな保育室「しおん」の日記 スポンジボールの作り方♪