警視庁の発表によれば、2018年の遺失届の受理件数は、1,047,533件でした。一方で、拾得届の受理件数(誰かの落とし物を交番や警察署に届けてくれた数)は、同年で4,140,328件。実に4倍以上が届けられています。一度なくした物であっても届けられている可能性は大いにあります。
拾得物の上位5品目は、証明書類、有価証券類、衣類履物類、財布類、かさ類。今回お伝えする生徒手帳は、「証明書類」に該当しており、全体のなかで最も多い遺失物の種類です。子供が生徒手帳をなくした際の探し方、万が一見つからない場合の対処法などについてご紹介します。
区分 | 平成30年 | 平成29年 | 平成29年 |
拾得件数 | 4,140,328件 | 3,958,366件 | 181,962件(4.6パーセント) |
現金 | 3,839,216,773円 | 3,748,892,862円 | 90,323,911円(2.4パーセント) |
物品点数 | 4,495,413点 | 4,231,855点 | 263,558点(6.2パーセント) |
(参照元:遺失物取扱状況(平成30年中)|警視庁)
順位 | 品目 | 数量 | 拾得物全体に占める割合 |
1 | 証明書類 | 752,278点 | 16.7パーセント |
2 | 有価証券類 | 551,829点 | 12.3パーセント |
3 | 衣類履物類 | 499,831点 | 11.1パーセント |
4 | 財布類 | 371,221点 | 8.3パーセント |
5 | かさ類 | 343,725点 | 7.6パーセント |
(参照元:遺失物取扱状況(平成30年中)|警視庁)
もくじ
どこを探したら生徒手帳が見つかりそうか
生徒手帳は、毎年交付している学校もあれば、入学時に交付したものを最後まで使う学校もあります。
もし、生徒手帳をなくしてしまった場合、「これをやれば必ず見つかる」という方法はありません。ただ、とにかく探してみることで見つかる可能性もあります。いくつか探すポイントをお伝えします。
鞄やポケットを調べる
生徒手帳を入れている場所と言えば、一番は鞄やポケットの中でしょう。鞄の小物入れに入っていないか、調べてみてください。ポイントは、目視で判断しないことです。色が似ていて気づかない可能性もあるため、手を入れて確実に探ることをおすすめします。
行動を振り返る
生徒手帳をなくした時間からさかのぼって、1日の行動を振り返りましょう。夕方になくしたことに気がついたのなら、朝からの行動を細かく振り返ります。「どこを歩いて、どのお店によって、誰と話して」と、時系列に思い返して、生徒手帳を使った場面や落としそうな瞬間がなかったかを考えましょう。思い当たるところがあれば、直接現地に行って、忘れ物として届いていないか、道や建物のなかで落ちていないかを確認します。もし、当日中だけでなく、前日以前に落とした可能性があれば、そこまでさかのぼる必要もあるかもしれません。
周りの人に聞く
意外と本人の認識はあいまいなもの。自分では分かっていなくとも、家族や友達がなくした場所を知っているかもしれません。また、一人で探すよりも、協力してもらって探す方が、早く見つかる可能性もあります。家でなくしたのであれば、気づかないうちに家族が片づけていたということもあるでしょう。