新しい環境で学生が生活を始めるとき、さまざまなリスクに備えられる保険への加入を検討される親御さんもいるかもしれません。今回は、学生向け保険が必要となる状況や保険の種類、注意点などについてご紹介します。
もくじ
学生に保険が必要となるケース
病気や怪我
いつ、どこで病気や怪我をするかは分かりません。通学手段として自転車や原付バイクを利用すれば、事故に巻き込まれる可能性もあります。部活やサークルでスポーツをして怪我をするかもしれません。そうなれば、怪我の完治まで医療費が必要になるでしょう。
また、年齢が若いといっても、突然病気になることもあります。学生で夜更かしや偏食などの乱れた生活習慣を続けていると、若年性の糖尿病を発症することもあります。若くして、がんや難病に見舞われる可能性もゼロではありません。その場合も治療にかかる費用を負担しなければなりません。
他人への賠償責任
事故について言えば、加害者になってしまうこともあり得ます。そうなった場合、相手の怪我の状況に応じた賠償責任を取らなければなりません。いつ、どこで事故を起こしてしまうか、どの程度の賠償責任が発生するかは予測できません。
火災や盗難
1人暮らしを始めれば、火災や盗難に注意しなければなりません。1人暮らしで自炊をしていれば、ガスや火を扱います。元栓の閉め忘れなどの不注意で火事に発展するかもしれません。また、タバコを吸っていると、火の消し忘れや、ライターの故障が原因で火事になる恐れもあります。火事になれば、自分の部屋だけでなく、周囲の部屋や建物に被害が及ぶかもしれません。そのときも被害に応じた責任を果たさなければなりません。
また、盗難は1人暮らしの部屋だけでなく、日常生活でも注意したい点です。原付バイクや自転車などの本体だけでなく、付属品を盗まれるかもしれません。街中で財布やスマートフォンなどの貴重品の盗難に遭う可能性もあります。高価な物の場合、買い戻すには相当な金額がかかってしまいます。
扶養者の万が一の事態
学生自身の問題だけではありません。扶養者、つまり親御さんの万が一の事態にも備える必要があります。状況によっては、学費や生活費の仕送りができなくなることもあり得ます。学費と生活費のために、子供が朝も夜もバイトをしなければいけなくなることもあるでしょう。そういった不測の事態への備えも必要となります。