夏休みには自由研究の課題が出される学校も多くあるでしょう。毎年の自由研究の題材選びに悩む親もいるのではないでしょうか。そこで今回は安くて簡単、安全に子供と一緒に取り組める卵を使った自由研究を7つご紹介します。簡単に楽しく行えるものもあるのでぜひ参考にしてみてください。
もくじ
スケルトン卵を作る実験
卵の殻が透けて卵の黄身が見えるようになるスケルトン卵を作る実験をやってみましょう。
家にある材料で手軽に挑戦できるもの魅力です。卵の殻をスケルトンにするだけでなく、浸透圧の実験などスケルトン卵を使った応用実験もできるので、いくつか組み合わせて自由研究の課題にするのもいいでしょう。
スケルトン卵を作ってみよう
卵とお酢を使ってスケルトン卵を作ってみましょう。卵の殻は炭酸カルシウムを主な成分としてできています。お酢はカルシウムを溶かす働きがあるため、卵をお酢につけると少しずつ卵の殻が溶けていきます。
殻が溶けると残るのは卵を覆っている薄い膜だけです。膜が残ることで半透明になり、卵の中の黄身が見えるスケルトンの卵ができます。スケルトン卵の作り方をご紹介します。
<用意するもの>
- 卵
- ガラスまたはプラスチック容器
- お酢
- キッチンペーパー
- スプーン
<実験の方法>
ガラス製の容器に卵を入れ、卵がしっかりつかるくらいまでお酢を入れます。お酢を入れたらキッチンペーパーで蓋をして室温で3日以上置きます。密閉してしまうと二酸化炭素が抜けなくなるので、キッチンペーパーで蓋をするようにしましょう。冷蔵庫でもできますが、常温で実験するよりも時間がかかります。
時間が経つと卵の周りに泡が出始め、卵の殻が徐々に溶けていき半透明の状態になります。半透明になったら、スプーンで優しく取り出して表面についている卵の殻の残りを洗い流しましょう。完全に殻が溶けきっているかどうかを確認してから取り出してください。無理やり殻をはがそうとすると割れてしまうことがあります。
膜だけになった卵はプヨプヨした不思議な感触です。割れやすいので優しく扱いましょう。保管する場合は、冷蔵庫で保管すると腐りにくいです。
参考
スケルトン卵でできる浸透圧実験
スケルトン卵をいくつか作って、卵の浸透圧実験をしてみましょう。
水分は濃度が薄い方から濃い方へ移る性質があります。この水分が移動する力を浸透圧といいます。スケルトン卵を水につけてみます。すると、水よりも卵の中の方が濃いので、水が卵の膜を超えて卵の中へと流れ込み、卵はどんどん大きくなります。
もう1つの卵はしょうゆにつけてみましょう。卵の中の水分よりもしょうゆの方が濃いので、卵の中の水分が抜けていきます。このため卵は小さくなっていきます。
水、しょうゆ、減塩しょうゆの3つでスケルトン卵を1日程度つけておき卵の大きさを比べてみましょう。しょうゆのほかにも、砂糖水や食塩水、ジュースや塩分のあるソースなどでもでも実験可能です。
始める前に卵の重さを測っておいて、卵の重さや大きさがどのように変化したかを記録すると良いでしょう。
参考