子供にやる気を出してもらうには?大事なのは言葉! - cocoiro(ココイロ)

いつの世も子供にやる気を出してもらうことに親は苦労するものです。子供にやる気さえ出てくれたら、もう少し成長してくれるはずなのに……。

どうしたら子供がやる気を出してくれるのでしょうか。実はとてもいい方法があるのです。この記事では子供にやる気を出させる方法をご紹介します。

子供のやる気スイッチはどこにある?

やる気スイッチという言葉が時々テレビなどで流れます。そのやる気スイッチを押しさえすれば、たちまち子供がやる気になってくれるというもの。親にとっては魔法のようなスイッチです。しかし、それはどこにあるのかは誰にも分かりません。

もし、どこにでもあるものなら日本中の子供たちがやる気に満ちあふれているはず。それが簡単に見つからないから、親は心を砕いているのです。ところが、「やる気スイッチ」は意外なところにあるのです。

ただ「褒めるだけ」では子供のやる気は出ない

子供にやる気を出してほしいという親は、つい厳しい言葉を言ってしまいがちです。例えば、「勉強しなさい」「こんな点数じゃ恥ずかしいわ」「お兄ちゃんは(お姉ちゃんは)こんな問題すぐ解けてたよ」「少しは弟(妹)を見習ったらどうなの?」はうっかり言ってしまう言葉でしょう。

しかし、子供からすると「今からやろうと思ったのに、やる気なくした」「いつも兄弟と比べられる……」と反発してしまうのは、ご自身の子供時代を思い出すとお分かりになるはず。だからといって、手当たり次第に褒めるのも子供の心には届かないことがあります。

「100点取ったの! 偉いね!」「先生に褒められて、お母さんも鼻が高いわ」……これも何気なく子供に言ってしまう言葉です。

しかし、子供にとっては「100点取らないと褒めてくれないんだ」「先生に褒められないとダメなの?」というマイナスの感情が生まれる可能性もあるのです。

小学生と中学生の共通点・相違点

子供への声のかけ方、褒め方が分からないという親御さんも少なくないのも事実です。子供の成長は体だけではありません。心も年齢を重ねるにつれて成長します。ですから、年齢に応じて、少なくとも小学生と中学生では褒め方を変えるのがベストです。

とはいえ、小学生・中学生といえども同じ子供。親に求めるものの根幹は変わりません。小学生と中学生の違いと共通点を挙げてみます。

小学生のやる気が出るとき

小学生は、まだまだ親の愛情を求める時期です。つまり、心が成長していく状態。体の成長には栄養が必要なように、心を育むためにもなくてはならないものがあります。それは「親の笑顔」です。

茨木市教育研究所が行ったアンケートによると、小学生が親の愛情を感じるのは「親がにっこり笑顔で接してくれたとき」「優しく話しかけてくれたとき」「自分の話を嬉しそうに聞いてくれたとき」が多いと言われているようです。

子供と向き合い、親の笑顔を見せてあげることで、子供が安心感を覚えるのです。また子供は、結果を出したときよりも頑張っている姿を褒めてあげた方が、頑張ろうという気持ちになます。「親は自分を見てくれてるんだ」と思うとやる気が出てくるのです。

ですから、小学生にやる気を出してもらうには、まず親が優しい笑顔を子供に向けてあげることを忘れないでください。

参考

やる気の出る言葉を探せ」|茨木市教育研究所

中学生のやる気が出るとき

小学校高学年から中学生は、いわゆる第二次反抗期が訪れる年頃です。幼児のころの反抗期はイヤイヤ期。何でも「イヤ!」と言うことで自己主張する時期ですが、思春期の反抗期は、精神的に自立していく時期です。

親だからこそ、厳しく叱ることもあるはずです。子供も、そのときは反発しますが、冷静になって親の言ったことに納得すれば、たとえ面と向かって何も言わなくても、やる気を起こしてくれます。

中学生であっても、小学生の場合と同じで、親が子供に向き合う必要があります。「もう中学生なんだから言わなくても分かるだろう」というわけにはいきません。親は自分を見てくれている、話を聞いてくれると思うだけで、親への信頼感が深まり、やる気につながるのです。

ただし、親の方から根掘り葉掘り聞き出そうとすると、うっとうしがられます。いわゆる「ウザい」状態です。普段は「いつも見ているよ」という雰囲気を出しているくらいがちょうど良く、子供が「あのさ……」と言い出したときこそ向き合って、話を聞いてあげてください。